あの衝撃の”2070万馬券”は「ビリギャル」にヒントがあった!|プチ鹿島コラム

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あの衝撃の”2070万馬券”は「ビリギャル」にヒントがあった!|プチ鹿島コラム

 先週月曜日、スポーツ紙は「大阪都構想否決、橋下市長引退表明」の一面ではなく、「2000万円馬券」の話題で持ちきりだった。5月17日に東京競馬場で行われた第10回「ヴィクトリアマイル」の3連単(1~3着を着順通りに当てる馬券)の払戻金が、2070万5810円だったのだ(100円買ってただけで)。この衝撃にスポーツ紙は大興奮!

 この手の馬券は合理的な予想をしていたらまず当たらない。人知を超えるからこそ「大穴」だからだ。でも、もしかしたら何かのヒントもあったのかもしれない。

牝馬のレース、ビリギャルの存在に注目?

 私は毎週火曜にYBSラジオ(山梨)で午後の番組を担当しているのですが(『プチ鹿島の火曜キックス』)、このレースがおこなわれる数日前に「お金」にまつわるメールを募集したところ「今度のヴィクトリアマイルではストレイトガールという馬の単勝を5万円買います」というメールが来た。番組で読んだあと「こういう縁やキッカケにノッたら意外と当たるもんだよね」と言ったら、本当にストレイトガールが優勝した。

 そして最新の放送回。「そういえば先週メールを読んだ人、大当たりだったなぁ。オレも応援で買っておけばよかった」と言ったら、さっそく「本当に買いました」というメールが来た。1着は見事に当てたが、さすがに2着3着は予想できなかったという。というのも3着のミナレットという馬は18頭出走したなかで最低の18番人気だったのである。圧倒的なビリ。おまけに馬番もいちばん端っこの18番。

「まるでビルギャルだ。女の子の馬だし」

 私が言ったとたん、スタジオの空気がハッとした。私も自分で言ってアッと思った。ビリギャルとは「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」のこと。ベストセラー後、映画になって只今大ヒット中。私は原作はまだつまびらかに読んでいないが映画は観た。そんなビリギャル現象について番組で話題にしたばかりだった。

 そしたら競馬のG1レースでも最低のビリ人気の女の子・ミナレットが3着。優勝した馬の名前はストレイトガール。ビルギャルは慶應大学に「ストレート」で合格した、まさにストレイトガールではないか。しかもビリギャルを演じた有村架純演はJRAのCMにも出演中。

「スポーツ紙が騒いだあの大穴事件はビリギャル馬券だったか!」

 番組内でひとしきり盛り上がった。こういう後付けやこじつけは最高だ。大穴を当てたいあなた、しばらく女の子のレースは「ビリギャル」から買ってみてはどうでしょう。

著者プロフィール

putikashima

お笑い芸人(オフィス北野所属)

プチ鹿島

時事ネタと見立てを得意とするお笑い芸人。「東京ポッド許可局」、「荒川強啓ディ・キャッチ!」(ともにTBSラジオ)、「キックス」(YBSラジオ)、「午後まり」(NHKラジオ第一)出演中。近著に「教養としてのプロレス」(双葉新書)。

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