人気アプリで“わいせつ写真”が大量流出…違法ファイル売買の温床にも (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

近年、話題になることが多い「写真袋」(アプリ公式HPより)
近年、話題になることが多い「写真袋」(アプリ公式HPより)

 5月上旬、画像・動画共有アプリ「写真袋」から一般人のハメ撮り画像や動画が大量流出し、ネット上で大きな騒ぎになった。かつてはファイル共有ソフト「Winny」でウイルス感染して流出してしまうパターンが多かったが、ここ最近は「写真袋」をはじめとした共有アプリが“災い”の元になっている。

安易なパスワード設定が命取り

 “自家製”のわいせつファイルを大量流出させたのは、大手の住宅設備メーカーに勤務するエリート会社員の20代男性。スマホの機種変更のために画像を一時的に「写真袋」に保存したというが、その中には彼が今まで関係した女性との情事が記録されたファイルが多数あり、ネット中にバラ撒かれることになった。

 本来なら「写真袋」はユーザーがパスワードを設定し、それを知っている特定のユーザーの間だけでファイルを共有する仕組みのアプリだ。部外者は閲覧することができないはずだが……。

「わいせつファイルを掘り当てるため、パスワードを推測して写真を盗み見ようとするユーザーがたくさんいるんです。男性は自身のユーザーネームの繰り返しという単純すぎるパスワードを設定していたため、簡単に見破られてしまった」(IT系ライター)

 流出した写真から男性の氏名や勤務先などが特定され、一部ネット上は祭り状態に。流出男性がいわゆる「ヤリチン」だったために勢いは加速し、悪質なネットユーザーが「会社に送り付けよう」と悪ノリするなど収拾がつかない事態となった。

女性は浮気! 知り合いにもバレて最悪の事態

 だが、もっと悲惨なのはお相手の女性の方だ。

 流出したうちの一本の動画では、被害男性が20代前半とおぼしき女性に自身のイチモツをペロペロと舐めさせている。これだけでも衝撃だが、男性は行為の最中に「彼氏いるのにフ○ラしていいんですか?」と質問。どうやら二人は浮気の関係らしく、続けて男性は「どっちのエッチが気持ちいいの?」とドS口調で追及し、女性は「○○くん」と彼氏ではなく男性の名前を答えた。約8分間の行為の末に男性は女性の口内で果てるが、男性は「すぐ飲むなよ」と命令するというオマケつきだ。

 騒動から程なく、この浮気女性の身元も発覚。ハレンチな姿がネット上に拡散されたにうえに、直接の知り合いを名乗るネットユーザーにも気づかれてしまった。

 こうなればネット上の被害だけでなく、恋人や知人などリアルの人間関係も崩壊だ。浮気は倫理上よろしくないが、流出に関しては本人に全く落ち度はなく完全な被害者である。

 ほかにも似たような流出被害は続出しており、これを食い止めるためには法的な取り締まりが必要に思える。

「不正アクセス禁止法の被害者はユーザーではなく、サーバーを管理しているアプリの運営会社。運営企業は面倒ごとを嫌いますし、イメージダウンにしかなりませんから被害届を提出するのは稀。また、今年施行されたばかりの『リベンジポルノ防止法』(元恋人や元配偶者だけでなく第三者でも適用される)などで被害を訴えることもできますが、それは自ら『写真に写っているのは自分』と認めることになるのでリスクが高い。事実上、流出させてしまったら泣き寝入りが大半です」(前同)

 他人に見られて困るようなファイルは、パスワードがあろうとオンライン上に置かないのが鉄則だ。

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