読売新聞のあの「ペヤング」の作り方は間違いではない説|プチ鹿島コラム

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ペヤング まるか食品公式ホームページより
ペヤング まるか食品公式ホームページより

「ペヤング」の一週間だった。ツイッターで「ペヤングソースやきそばの麺の中にゴキブリが混入していた」と拡散されたことがきっかけの事件。だからこそ、ネットでのペヤングは議論も復活待望もどちらもアツかった。

 復活後も祭りは続く。読売新聞(オンライン)の記事がさっそく話題になった。販売再開の盛り上がりを伝えようと、「全日本ペヤング愛好会」の実食の様子を取材したのだ。そして、

『四角い容器に熱湯を注ぐと、店内に食欲をそそるソースのにおいが立ちこめる。 』

と書いた。

読売新聞の記事が波紋…「作り方が間違っているのでは?」

 この文章について「作り方が間違っているのでは?」というツッコミがさっそくツイッターであったのだ。本来なら、お湯を捨てたあとにソースを入れる。お湯が入ったままのところにソースを入れたら「焼きそば」ではなくなってしまう。エラい盛り上がりとなった。これもひとつのペヤング祭りだろう。

 でも、作り方に関しては私もツッコめない。ペヤング復活の日、ラジオの生放送で実食したのだけれど「かやく」を入れるのを忘れてしまった。いけない、いけない。

 まだある。告白すると、読売新聞が書いた「お湯が入ったままの状態にソースを入れる」という間違いも過去にやったことある。小腹が空いた深夜。買い置きしていたペヤングがあった。お湯を入れた後にソースもかけてしまった。酔っていたこともあって、普通のカップ麺の作り方と間違えてしまったのだ。想像してほしい。いざ湯切りとなって、角からコーラみたいな「お湯」が出てきたときの衝撃を。一気に酔いが覚めた。

 とにかくこの非常事態をなんとかしなければならない。何かで味付けしなければならない。そのとき目に入ったのは「ごま油」だった。これだ!

 さっそくソースを流失したペヤングの麺にごま油をたらしてみた。塩コショウと一緒に。そしてかき混ぜてみた。これが……美味かったのです! とにかくごま油と麺のからみが合う。狙ってソースで薄く下味をつけた感じにもなっていたのだ。そのあと何回かわざとこういう風に作ってみたほど。興味がある人はちょっとやってみてください。美味いですから。

 読売新聞も「四角い容器に熱湯を注ぐと、店内に食欲をそそるソースのにおいが立ちこめる。 」のあとに、「そして、お湯を捨ててごま油を入れた」と書けばよかったのかも。いや、ますますややこしいか。

著者プロフィール

putikashima

お笑い芸人(オフィス北野所属)

プチ鹿島

時事ネタと見立てを得意とするお笑い芸人。「東京ポッド許可局」、「荒川強啓ディ・キャッチ!」(ともにTBSラジオ)、「キックス」(YBSラジオ)、「午後まり」(NHKラジオ第一)出演中。近著に「教養としてのプロレス」(双葉新書)。

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