今年も荒れた!?日本一アツい「阪神」の株主総会|プチ鹿島コラム

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今年も荒れた!?日本一アツい「阪神」の株主総会|プチ鹿島コラム

 株主総会が真っ盛り。この時期になると、毎年話題になるのが「阪急阪神ホールディングス」の株主総会だ。というのも「阪神タイガースへのご意見」を熱く主張する株主が毎年あらわれるからである。その風景が名物になりすぎて昨年はこんな記事があった。

「阪神・福留、昇格に“ナゼの嵐” 株主総会シフト? 西岡と話題分散?」(ZAKZAK・2014.06.26)

 当時不振だった福留が株主総会目前で二軍降格となり、総会が終わるとすぐに一軍昇格したので「批判をかわすためでは?」と憶測を呼んだのだ。真偽はともかく、こんな噂が出ること自体「阪神の株主総会」が注目となっている証拠だ。では今年はどうだったのか?

「株主が阪神和田監督にクビ宣言」(デイリースポーツ・6月13日)

 いきなり出た。13日に開かれた株主総会で、今季が契約最終年の和田豊監督に、男性の株主が「このままいけば続投はない。クビ」と主張したという。他には、

「阪神は80周年ですけど、はっきり言ってダメ。お客さんが入ってない」

「岡田(彰布)さんを監督にしたらどうか」

 など。

「2年前のドラフトで森(大阪桐蔭→西武)をどうして指名しなかったのか」「中村GMの立ち位置を聞きたい」(東スポ)という意見もあったようだ。

 ふだん仲間で語りあっていることが、ひとたび株主になれば直接公の場で言える。エライ人に聞いてもらえる。こんなに気持ちいいことはない。たぶんこの人たちは「阪急阪神ホールディングス」よりも「阪神タイガース」にしか興味がないはずだ。そのために株主になったにちがいない。最高ではないか。それが証拠に、デイリースポーツの記事にはこんな描写がある。

《背番号84の黒田前ヘッドコーチのユニホームを着た男性株主は「阪神タイガースはお金じゃなくて、腰を据えて若い選手を育てて実力で日本一をつかんで欲しい」と熱望していた。》

 ユニホームを着て株主総会に出ている。アツい。では、文句を言いたい人だけが株主総会で目立つのか。例年の阪神の株主総会の記事を調べていくと、批判に対して球団社長が「しっかり戦っていきたいと思います」などと答えると、「会場からは拍手が起こった。」というくだりがある。批判をぶつける人もいれば、じっくりと見届けている人も多いということがわかる。

 それにしても、株主総会で自分の名前が出た岡田彰布氏は今頃ちょっとそわそわしてるはずだ。

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