最年長2000本安打・中日 和田一浩「意外な愛され力」秘話

日刊大衆

最年長2000本安打・中日 和田一浩「意外な愛され力」秘話

"中年の星"が、偉大な記録を打ち立てた。

6月11日、中日の和田一浩(43)がロッテ戦に先発出場し、日本プロ野球史上45人目となる2000本安打を達成したのだ。
「大学、社会人野球を経た選手としては、古田敦也、宮本慎也に次ぐ史上3人目の快挙です。さらに、42歳11か月での達成は、2013年に中日の谷繁元信が記録した42歳4か月での達成を上回る最年長記録を更新。まさに記録づくめの偉業です」(スポーツ紙記者)

だが、記録達成までは決して平坦な道ではなかった。
和田は昨年8月に、2000本安打にあと15本と迫りながら、右手首を骨折し、長期戦線離脱を余儀なくされていた。
「年齢も年齢だし、引退の声も多く聞こえましたが、そこから完全復活して、今回の記録を打ち立てたわけですから、まさに"執念の男"ですよ」(同記者)
確かに、和田の野球人生を振り返ってみると、執念という言葉がピッタリだ。

24歳でプロ野球界入りし、初めてレギュラーの座を掴み、規定打席に達したのが、30歳という遅咲き。
「選手としての平均寿命が29歳といわれるプロ野球界で、30歳にしてようやく1軍定着した選手というのは、まさに異例の存在。活躍の場が与えられずとも、腐らずに努力を続けてきた和田のガッツには脱帽です」(同)

今回の記録は、その執念が実を結んだものともいえるだろうが、スポーツ紙デスクは、「大記録が達成できたのは、和田の人柄の良さにある」と指摘する。
「和田は、先輩や後輩からも愛されるキャラクター。入団当時から、頭髪はさみしい感じだったんですが、それをネタに先輩からイジられ、同じく薄毛の演出家・和田勉さんに似ていたことから、"ベンちゃん、ベンちゃん"と皆からかわいがられていましたね」

先輩は皆引退したが、現在は後輩から"ベンさん"と慕われているという。
その人柄の良さは、何もグランドだけに限った話ではないという。イクメンの週刊誌記者がこう証言する。
「和田は、04年に一般人女性と結婚し、4人の子どもを授かっていますが、最初のお子さんが生まれた頃、東京ディズニーランドで偶然、彼を見かけたんです。和田は育児休憩室で、まだ幼い自分の子どものおしめを取り替えていました。プロ野球選手といえば、派手な私生活を送る選手も多いだけに、その子煩悩ぶりに驚かされましたよ」

記録達成後の記者会見では、「2000本安打は、一生懸命の積み重ね」と語っていた。
その和田にかかる次なる期待は、落合博満、稲葉篤紀など、過去3人しか達成していない両リーグ1000本安打。その大記録まであと31本、中年の星の活躍にまだまだ期待したい!

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