百田尚樹に炎上マーケティング疑惑「目立つために故意に暴言を吐いている」

デイリーニュースオンライン

写真はツイッターより
写真はツイッターより

 安倍晋三首相に近い自民党若手議員による舌禍騒動が収まらない。

「マスコミを懲らしめるには、広告料収入がなくなるのが一番」

「スポンサーにならないことが一番(マスコミは)こたえる」

 党内議員の勉強会「文化芸術懇話会」で、いずれも衆院議員の大西英男(68)、長尾敬(52)、井上貴博(53)の3氏が、「マスコミ弾圧」とも受け取れるこのような暴言を連発し、国内外のメディアから集中砲火を浴びている。

 大西氏に至っては、党から厳重注意を受けた後も報道陣の前で「一部マスコミを懲らしめなければいけない」と再び堂々の〝マスコミ弾圧宣言〟をする始末で、波紋を広げ続けている。

「目立つためにわざとやってるんじゃないか?」

 フライデー7月17日号(講談社)も「自民党『マスコミ弾圧』3兄弟 呆れた全言動」とのタイトルで、渦中の3氏の行状を詳報している。

 安保法制の成立を目指す安倍政権に大ダメージを与えたこの騒動。

 そんななか、沖縄の地元紙、沖縄タイムスと琉球新報について「沖縄の二つの新聞社は絶対つぶさなあかん」と吠えた、もう1人の〝主役〟である作家の百田尚樹氏(59)は懲りずにネトウヨ然とした暴言を吐き続けている。

「福岡で開かれた講演会で、『飲み屋でしゃべっているようなもの』と語り、騒動を報じたメディアに逆ギレした。そればかりでなく、沖縄の普天間基地移設問題についても1970年頃の航空写真だけをソースに、『基地のまわりは全部田んぼ(だった)』などと沖縄の住民が金目当てに基地周辺に移住したという趣旨の根拠薄弱な持論まで展開している。本人に反省の色は全くないようだ」(週刊誌記者)

 まさに「○○につける薬はなし」という状況だが、そんな百田センセイにある疑惑が持ち上がっている。

「あまりに問題発言や炎上騒ぎを引き起こすものだから、マスコミ関係者の間で、『目立つためにわざとやってるんじゃないか』という声も上がっている」(前出の記者)

有料メルマガ宣伝をツイッターで連発

 ただ、本人のツイッターには、そんな指摘があながちデタラメでもなさそうに思える投稿があふれている。

 たとえば舌禍騒動直後の6月26日には、

《炎上ついでに言っておくか。私が本当につぶれてほしいと思っているのは、朝日新聞と毎日新聞と東京新聞です》

 といつものリベラル系メディアへの口撃とともに、こんな投稿も行っている。

《なんか聞くところによると、私がメルマガで書いた内容が国会で話題になっていたらしい。本来は私信のメルマガだが、一部公開した部分をやられたようだ。沖縄タイムズの記者にも非難された。でも、言葉は乱暴だが、私のメルマガにはウソはない!》

 そう、百田センセイは、ネトウヨが好みそうな過激な言説の合間合間に、執拗に自身の有料メルマガの宣伝を差し挟んでくるのだ。

 7月1日の投稿でも、

《今月からメルマガは7月分です(6月分は倉庫)。3日に配信する第1回のメインは「私の炎上発言の真相」です。左翼マスコミと沖縄の2紙がいかに卑劣で汚いかをあばいています。皆さんがびっくりするようなことを書いています》

 とアピールに余念がない。

「売れっ子放送作家としての顔も持つ百田氏だけに商売の仕方はよく心得ているはず。度重なる舌禍が、炎上マーケティングである可能性は多いにある」(出版関係者)

 あの暴走ぶりは果たして、計算なのか天然なのか。

(取材・文/浅間三蔵)

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