【27時間テレビ】あわや放送事故!?ロンブー田村淳が描いたイラストにスタジオ騒然

デイリーニュースオンライン

FNS27時間テレビ公式HPより
FNS27時間テレビ公式HPより

 あわや放送事故──!? 現在フジテレビ系列で放送されている『FNS 27時間テレビ』内のコーナー『TED×27hTV』に出演した、お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳の言動が問題となっている。

 この『TED~』は、毎年カナダのバンクーバーやアメリカ合衆国のカリフォルニア州などで行われているNPO主催の講演会へのオマージュで、本家が『Technology Entertainment Design』の頭文字であるのに対して、『T(テレビが)E(えらいことなってるけど、)D(どーすんの?)』という、現在のテレビの現状について、人気お笑い芸人が意見を述べるプレゼンをするという内容。

 事前のインタビューで、「生放送ってものをフルに利用して、もう(放送で)流しちゃえば後戻りできないっていうところのドキドキは、上手く使ってプレゼン出来たらいいと思います」と意気込みを語っていたという淳は、『本気でドキドキするテレビとは』というテーマでプレゼンを行った。冒頭に、現在のテレビ業界でコンプライアンス(法令順守)が何故こんなに騒がれているのかについて

「問題を起こすと批判の声が高まり、批判の声が上がると必ず同調する人たちが現れます。絶対に現れるんです。そして批判する声はあっという間に大きくなってマジョリティになります。多数意見です。守ってきたものを一瞬にして吹き飛ばしてしまいます、批判の声は。なので問題を起こす前に、事前に食い止めようという動きが出てきます。問題が起こる前に、ルールを厳しくして、厳しい環境でルールを作ってしまう。だから身動きが取れなくなる悪循環が生まれてきている」

 と持論を語った部分までは、聴衆となった他の芸人たちも頷いていたのだが、その後にコンプライアンスと自主規制の問題について語った際に、物議を醸す暴挙に打って出たのだ。

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自主規制を打ち破る図解が…

「僕が口で言ってもわかりにくいでしょう、図で説明します」

 と、スタジオのモニターと連動したタブレットで図を書き出した淳は、

「(円を描き)これがコンプライアンスだとしましょう。この輪の中に、僕たちはこのコンプライアンスから外に出たくないから、(先ほどの円の内側に円を描き)自主規制というルールを作ってしまうんです。だから元々あるルールからもっと小っちゃくなる。で、この自主規制が、いつの間にかルールに変わってしまうんです。だから、(さらに内側に円を描き)さらに厳しいルールをこの中に作るんです。だから、こんなに小っちゃいところで僕たちはテレビを作っているんです。本気の出しようがない。こんなもの打ち破らないとだめなんですよ、そうでしょ?」

 と熱く語ったが、放送されているカメラの視点がモニターから外れている間に、描いた3つのまるに縦線を引いており、

「僕たちは外に飛び出さないといけない」

 と言いながら、その円に対し放射状に縦線を引き出した。その時点で淳の意図に気付いたほかの芸人が制止するも、淳は無視して、さらに線を引くのを続け、モニターには、女性器を表すマークに酷似した図が映し出されることとなった。

 この淳の暴挙に対し、コーナーのMCを務めていたお笑いコンビ・ナインティナインの矢部は「すぐ消そう!」とスタッフに対し支持を出すような素振りを見せ、聴衆であったお笑いコンビ・よゐこの濱口は「偶然偶然」とかなり苦しいフォローに回るなど、場内は騒然としたが、当の淳は涼しい顔で、

「今のでザワついている人の意味が僕にはまったくわからない。ルールのギリギリを歩くからこそ、ドキドキするんです。でもルールのギリギリを歩くからこそ、逸脱してしまう。はみ出してしまう可能性が出てくる。で、ルールを超えちゃった人は、裁きを受けなきゃなりません。でも今その裁きの大きさが計り知れない。もう立ち上がれないぐらいに裁きを下されるんです。ってなると、やっぱり裁かれたくないから縮こまってしまう。皆がドキドキを諦めることになる、残念なことに」

 と現状のテレビの現状を批判し、現状のテレビ離れは、そのドキドキがなくなったことで、それを求める視聴者が離れてしまったものであると分析した。

前代未聞の行動に絶賛の声も

 その後、淳のプレゼンは、今のテレビ界に必要な人材として、淫行の不祥事を起こして以来長らくテレビ業界を遠ざかっているお笑いコンビ・極楽とんぼの山本が登場するというような雰囲気を出しながらも、実際は自身の相方であるお笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村亮の釣りの風景を中継で映し出す、というやや苦しいオチで終わることとなったが、生放送で女性器を模したマークを映し出すという前代未聞の行動に、ネット上では「正直昨日の夜から一切面白い場面がないと思った27時間テレビがロンブー淳のプレゼンのみで今年一番どきどきしたテレビになった」「ロンブー淳さんの熱い気持ちが、よく伝わった」など、淳を称える意見が数多く上がっている。

 なぜ、今回淳は、これだけの危険な行動に出られたのか。筆者は、淳がネットという自らのホームグラウンドを得ているからこその行動ではないかと予測する。以前より、TwitterなどのSNSにおいて精力的に発信し、さらにはプライベートで行っているというネット生中継番組『淳の休日』や、その中の企画としてTwitterで募集し、メンバーを集めたアイドルグループ『スルースキルズ』のプロデュースを行うなど、ネットを通じて多くの活動をしてきた淳は、ニコニコ動画を特集した別冊カドカワ2013年1月31日発売号(角川マガジンズ)の企画として行われた、ドワンゴ代表取締役会長である川上量生氏との対談記事の中で、

「今のテレビを捨ててニコ動だけに絞ってやってみようと思った。それでホントに言ったんですよ、吉本興業に。俺、テレビを捨てて年俸制でニコ動専属タレントになるの無理かな? って」

 と発言し、ネット放送専属のタレントになろうと検討したことがあることを明かしている。他にも、上記の『淳の休日』について、ネットニュースサイトのガジェット通信がインタビューした際の記事の中で、

ロンブー淳さんが休日にゆるーくやってるネット番組について本人インタビュー | ガジェット通信

「(テレビに対して失望している点について)規制が多い、ってとこですかね。『これやっちゃだめなんじゃないか?』『ここまでやったらやり過ぎなんじゃないか?』って自主規制をかける感覚がものすごく嫌で」

 と、現状のテレビの過剰な規制について辟易していることも語っているのだ。

 今回の件に関しても、最悪フジテレビに出禁などの処分を食らい、テレビ業界から干される事態になっても、ネットでの発信はできる、という計算があるからこその暴挙なのではないだろうか。

 仮にそうであるとすれば、淳は今後もこうした生放送で、今回のようなギリギリを攻めていくスタイルで臨む可能性は大いに高いと言える。ネットという自らのホームグラウンドを得た淳が、果たしてこれからもこうした際をつく危うさで人気を得ていくことになるのか──。彼の今後から目が離せない。

(取材・文/阿佐美UMA)

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