中国人が見た国会前デモ「アジア平和に安保法案は不可欠」 (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

左が著者、右が変態唐辛子さん
左が著者、右が変態唐辛子さん

 7月17日、僕は、中国人風刺漫画家の王立銘先生(ペンネーム:変態唐辛子)と一緒に国会前にデモに行きました。この日のデモの目的は、中国国内で拘束されている200人以上の人権弁護士の解放を求めるためです。

 中国大使館ではなくて、国会を選択したのは、国会の前にはたくさんの人が集まっていて、多くの人にこの問題を訴えることができると考えたためでした。

 僕らは漫画家なので、この日のためにそれに見合ったイラストも描いてきました。

 国会前に到着すると、至るところに警察官がいて、「どういう目的で何をするのか」と尋ねられました。王先生はあまり日本語がわからないため、警察官の姿を見ただけで逮捕されるのではないかと怖がっていましたが、この警官部隊は、デモの市民を誘導したり、対立する主張のデモ隊同士が喧嘩をしないように配置されていました。彼らは非常に丁寧な話し口調で、市民を案内していました。

 この日、これだけたくさんの警察官が配置されていたのにはワケがありました。7月16日、安全保障関連法案の衆院通過が決定しましたが、それに対して、反対派のデモが大規模に行われていたからです。

シールズのデモに衝撃

 国会の周辺には、安保法案に反対する群衆がひしめいていて、時間を追うごとにその数は増えていきました。そんな中、僕らが見て衝撃を覚えたのが、「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」という団体でした。

 これは、10代後半から20代前半の大学生が中心となって組織した反戦の団体で、「PEACE NOT WAR」などの英語のプラカードを掲げて行進しています。オシャレな子も多くて、女の子もたくさん混じっていました。まるで渋谷や原宿で遊んでいてもおかしくない子たちというか、大学のイケてる子たちのサークルのメンバーのようにも見えました。

 その子たちは軽快なリズムに合わせて、ヒップホップのようなラップ口調で拡声器で歌っていました。その内容は、「安倍はやめろ」「自民党って、なんか感じ悪いよね」「×●▽□×?%$(よくわからない英語。たぶん参加者たちもよく分かってない)」といったもの。

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