【精神疾患者を食い物に】有名クリニックが劣悪な環境で貧困層を囲い込み (2/2ページ)

東京ブレイキングニュース

調べてみると、患者は朝9時半に通院したスタンプを押してもらい、10時から始まるプログラムを受け、18時45分に終了のスタンプを押され、帰路に着いている。ある日のプログラム表には、芸術支援療法、ミーティング等の文字が見られる中に、買い物ツアーと言う日もあった。

 これは依存症の患者を引き連れて、電車に乗り、安い洋服がある繁華街に買い物に連れて行くのだが、20~30人いる患者に対して、看護師等の資格を持っている引率職員はわずか2名というお粗末さだ。どんな事態が起こるか分からない依存症患者の引率がたった2名で非常事態にどの様な救急治療が行われるというのか。また、人を巻き込む事態になったらどの様な行動が取れるのであろうか。なかには散歩等のプログラムもあるが、これは近くのデパートに行き、そこで1時間位の自由行動を取らせるだけだった。これは利用されているデパートもお客さんもいい迷惑であろう。

 さらに、このクリニックでは患者の金銭管理までしている。通常の生活保護受給者でも役所が金銭管理する事もあるが、ここのクリニックは度を越している。1日1000円貰えるならまだいい方で、現金の代わりに現物支給と言う制度まで存在している。これは生活保護費が役所からこのクリニックへ現金書留で郵送され、それをクリニック側が管理。プログラム終了後に職員引率の元、近くにあるコンビニに連れて行き、数百円の買い物をさせるというものだ。クリニックが開いている平日は質素だが食事は出ている。しかし、休日前日は弁当等は腐ってしまうので、カップラーメンを買うしか選択肢は無い。その方法が依存症の治療に効くのかは分からないが、その役所から送られた現金の預り証すらクリニックからは発行されない状況だ。金銭出納帳はあるにはあるのだが、患者によるとその金額は訂正されている事が多いという。だから患者本人は今、いくら自分のお金が溜まっているのかを確かめる術も無いのだ。

 貧困ビジネスが社会問題となり、規制が厳しくなった現在でも、自立支援乱用の法規制までは追いついてはいない。そこが盲点となり、この様な医療が成立しているのであろう。数人の元患者が弁護士と共にこの医療グループを訴え、東京都、厚労省でも問題視されている。

 そして、この医療グループの各種行事に数年前まで有名な女性衆議院議員が来賓として挨拶をしていた。現在、民放ニュース番組、産経新聞、朝日新聞、日経などで報道されているが、この様なクリニックがここだけではない事をお伝えしたい。

Written by 北条洋介

Photo by alant79

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