夏の甲子園でスターになれなかった男たち(5)高橋由伸が味わった「負け投手」の洗礼
昨年オフ、18年間の現役生活を引退して、今季から巨人の第18代監督に就任した高橋由伸。現役時代はそのシュアなバッティングで天才バッターの名を欲しいものにしていたが、その才能は神奈川の名門・桐蔭学園に入学した直後から発揮されていた。 91年夏の選手権にいきなり3番ライトのレギュラーで出場を果たしたのである。しかも初戦の熊本工戦では2安打、2回戦の柳ケ浦(大分)戦でも3安打1打点と勝利に貢献。続く3回戦では4-...