【小説】国芳になる日まで 〜吉原花魁と歌川国芳の恋〜第11話

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【小説】国芳になる日まで 〜吉原花魁と歌川国芳の恋〜第11話

前回の10話はこちら。 【小説】国芳になる日まで 〜吉原花魁と歌川国芳の恋〜第10話 ■文政七年 夏と、秋(3) 佐吉と約束の月見の日が訪れた。 画像:国芳「東都名所 新吉原」ボストン美術館蔵 鏡を覗くみつは薬指で目の端に紅をほんの置き、紅猪口を鏡台にことりと伏せた。彼女が見つめる世の中から色が消えて、すでに十年も経つ。 化粧も慣れたもので、白粉のむらもなく、額と鼻筋に濃く白粉を塗るのも目尻に紅をぼかすのも...

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