田中角栄「名勝負物語」 第五番 小沢一郎(4)
寡黙、物事への対応も遠慮がちだった小沢一郎は、“田中内閣樹立決起大会”を機に、時に血の気の多さ、積極的対応を見せ始めた。そうした中で、福田赳夫との雌雄を決める2カ月後の自民党総裁選を前にした昭和47(1972)年5月某日、官房長官の竹下登を国会近くの料亭『満ん賀ん』に呼び出したのだった。小沢とともに、同期の羽田孜、梶山静六ら4人の一年生議員も同席した。 小沢は、こう噛みついた。「竹下先生、われわれはいま、全...
寡黙、物事への対応も遠慮がちだった小沢一郎は、“田中内閣樹立決起大会”を機に、時に血の気の多さ、積極的対応を見せ始めた。そうした中で、福田赳夫との雌雄を決める2カ月後の自民党総裁選を前にした昭和47(1972)年5月某日、官房長官の竹下登を国会近くの料亭『満ん賀ん』に呼び出したのだった。小沢とともに、同期の羽田孜、梶山静六ら4人の一年生議員も同席した。 小沢は、こう噛みついた。「竹下先生、われわれはいま、全...
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