本好きのリビドー(249)

週刊実話

本好きのリビドー(249)

◎快楽の1冊『影の日本史にせまる―西行から芭蕉へ』 嵐山光三郎+磯田道史 平凡社 1400円(本体価格)★タブーを無視した日本史談義 和歌や連歌、俳諧といえばひたすら花鳥風月を素材に人情を優雅に詠むことのみ、のイメージかというと然にあらず。信長への叛逆の意を託した発句といわれる光秀の“ときは今あめが下しる五月哉”が史上最も劇的に象徴するように、時と場合により鋭い緊張を孕んだ政治の現場や生臭い人間関係図の中で暗...

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