15世紀にイギリスから広まり、忘れ去られた恐ろしい疫病「粟粒熱 (ぞくりゅうねつ)」その原因は今も不明
中世の時代、人々は次々襲ってくる病気の脅威に常に悩まされていた。衛生知識もろくになく、病気の性質に対する理解も乏しかったこの時代、ひとたび病気が発生すると、たちまち蔓延し、中世の医師たちは頭をかかえた。 こうした病の多くは、今日ならその仕組みや対処法が解明されているが、今なおその原因がわかっていない謎の病がある。 イギリスではじまり、ヨーロッパ各地に広がっていった粟粒熱(ぞくりゅうねつ)という...