運転手さんの多くがこの季節になると体験する幽霊・亡霊との出会い。身の毛もよだつ密室の怪談をリアル再現!!
タクシー運転手の仕事はかなりハードだ。しかも、無理してノルマを上げようとするから、客を乗せてもいないのに乗せたと思い込んで走ることもしばしばだという。ことに疲労がピークに達したときなどは、錯覚というか幻影を見ることもある。
だが、あきらかにそうではない、背筋を凍らせるような怪奇な体験をしたドライバーは少なくない。
個人タクシーの運転手Cさん(47)が、夜11時過ぎに小平霊園の近くで乗せた30代後半の女性客は、か細い声で
「雑司ヶ谷の近くまでやってください」
と、行き先を指示したという。着物姿で、なんとなく疲れきった様子のその女性からは、不思議と生気が感じられない。車中でもひと言もしゃべらず、うつむいたままだった。
やがて、雑司ヶ谷墓地の付近に差しかかったところで彼が
「雑司ヶ谷のどこに行けばいいんですか」
と聞くと、その女性は
「ここで、少し停まってください」
とだけ答えた。
しかし、車外に出るわけでもなく、周囲を見渡すわけでもない。ただ、後部座席でジっとうつむいたまま座っているだけだ。5分くらい停車しただろうか、女性客は今度は
「谷中方面に行ってください」
といい出した。いわれるままに車を走らせたが、谷中墓地の近くに到着しても女性は下車するわけでもなく、同じように車内で5分程度、ジっとしているだけなのだ。
「お客さん、本当はどこに行きたいんですか?」
たまりかねたCさんがこう聞くと、
「すいません。最後に青山方面に……」
と言われ、そこに向かった。
「その辺でけっこうです」
やっと目的地についたと思った彼に、彼女はおカネの持ち合わせがないから、といって一軒の家へ入ったが、いつまでも出てこない。Cさんは待ちきれずにその家のブザーを鳴らすと、母親らしき人が出てきた。事情を話し、タクシー代を母親に請求したが、その家の一人娘は2日前に亡くなっていて、いま通夜を営んでいる最中なのだという。
遺影を見ると、先ほど乗っていた女性と瓜二つの顔が中央に飾られていて、Cさんが凍りついてしまったのはいうまでもない。
いままで車に乗っていた女性がすでに死んでいるとしたら、あの車中の女は誰だったのか……。
考えれば考えるほど、背筋に冷たいものが走り、生きた心地がしばらくしなかったそうである。
「深夜に墓地から墓地へ向かう和服の女性」真夏のタクシー怪奇談 その3
2015.08.14 06:00
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