「雨の日は関節が痛む」「低気圧の日は頭痛がする」など、巷には気象と人のからだや体調にまつわる都市伝説が数多く存在します。もっともらしくて納得してしまいそうですが、実際どれほど信ぴょう性があるのか、気になりませんか?
今回は、海外メディア『BBC』を参考に、気象と人体にまつわる都市伝説の真偽を科学的に検証してみましょう。
■1:雨の日は関節が痛む――【真偽ははっきりしない】
この悩み、よく聞きますよね。実際、雨の日や強風の日にリウマチが悪化し関節が痛むという事例はいくつも報告されていますが、じつは天気とリウマチ症状のはっきりとした関連性を示す根拠はいまだ見つかっていません。
それどころか、2011年に9つの研究をもとにまとめられた報告書は、「関節リウマチの症状と天候には確実な関係はない」とさえいい切っています。
いまのところ、「雨の日には関節が痛む」というのはただの“確証バイアス”だろうというのが通説です。確証バイアスとは、自分の都合のよい情報だけを信じ、集めてしまう傾向、つまり“思い込み”のこと。雨と関節痛との関連を信じている人は、それだけで雨の日には不快感を抱く傾向があるよう。いまだに賛否両論あるテーマです。
■2:気圧が低くなると頭痛がする――【真】
理由なく気分が落ち込んでいるとしたら、それは気圧のせいかもしれません。なにしろ、私たちの頭の上には、常に1トンもの大気が浮かんでいるのです。
獨協医科大学の木元一仁氏率いる研究チームは、28人の偏頭痛患者に1年間、頭痛の症状を日記につけてもらい、毎日の気圧状態と比較する研究を行いました。そして、頭痛が気圧の低下とかなりの頻度で一致することを発見したのです。
このほかに気圧の状態と鎮痛剤の売上を比較した研究もあり、そこでは気圧の低下に反比例して鎮痛剤の売上が上がっていることが証明されています。
気圧の低下が、平衡感覚をつかさどるシステムを崩壊させることがその理由ではないかと考えられています。