事故現場で「よそ見」してしまうのはなぜ? 他人の不幸が気になってしまう原因とは

| 学生の窓口

道路で事故を見ると、必ずといって良いくらい事故現場で何が起こっているのかを見ようとしませんか?

その質問に「見ちゃう」と答える人は少なくないはず。実際、このように私達の脳は他人の不幸が気になるもの。それはなぜなのでしょうか?今回は心理学のGoldfine教授にその真相を直撃しました。

●安全だということを確認したい
人間は、他人の不幸を聞くと自然に「自分をその人の立場に置いて物事を考え」てしまうみたいです。なので、自分に不幸が起こっているという様に考えてしまう為、一刻も早く「安全で大丈夫」という確認をしたくなってしまうのです。交通事故現場を見ると「運転手は大丈夫だったか見て確認したい」と脳が思ってしまいます。だから、多くの人が事故現場をつい見てしまうのです。そして、その状況を理解することによって「自分に同じ事故が起こらない様に」という自己防衛心理にも繋がるのです。

自己防衛という意味では、事故現場を見ることによって「自分は安全だった」という気持ちを得ることもできます。そして、その事故についてネットで調べれば調べる程「自分の安全な行動のおかげで自分はこの事故に巻き込まれなかった」という様なヒーローな感覚にもなり得るみたいです。

●感情的な理由
これは人々がジェットコースターを好む理由と似ています。怖い経験をしてスリルを得る。こういう感情的なスリルを得たいが為に他人の不幸が気になってしまうのです。つまり「自分は死ななかったけれども、飛行機事故などを考えることでスリルを味わう」ことができるのです。他人の不幸を考えると、自分にネガティブな作用がないけれどもアドレナリンを感じることができます。教授曰く、幸福と絶望感は紙一重であり、人々は自然と他人の不幸に興味が出てしまうというのです。

なので、他の人の不幸が気になってしまうのは私達の心理が理由だったのですね。しかし、だからといって他人の不幸を喜ぶのはいけませんね。

参考: The Answer to Why You're So Morbidly Curious About Tragic Events
http://www.womenshealthmag.com/life/the-psychology-of-rubbernecking

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