一戸から九戸まであるのに……日本全国の地名に「四戸」だけがない理由は?

| 学生の窓口

青森県に「八戸」という地名があります。「八戸市」は下北半島の付け根部分にあって、太平洋に面しており、日本でも有数の漁港があることでも知られています。さて、この「八戸」という名称の他にも「○戸」という地名があることをご存じでしょうか。



■一戸から九戸まである!

「○戸」の○には数字が入ります。「一戸」から順番に「九戸」まであるのです。

・一戸(いちのへ):岩手県/一戸町
・二戸(にのへ):岩手県/二戸市
・三戸(さんのへ):青森県/三戸町

・五戸(ごのへ):青森県/五戸町
・六戸(ろくのへ):青森県/六戸町
・七戸(しちのへ):青森県/七戸町
・八戸(はちのへ):青森県/八戸市
・九戸(くのへ):岩手県/九戸村

このように、一から九までそろっているのですが「四」だけないのです。上記の「○戸」というシリーズ(?)の地名は、青森県と岩手県にまたがって存在します。ですので「この辺りが四戸(しのへ)なのでは?」と思われる場所はあるのですが、実際には「四戸」は存在しません。

■「四戸」はあったのか? それとも最初からない?


「四戸」は昔はあったのに歴史のどこかで消えたのでしょうか? それとも最初からなかったのでしょうか?

調べてみますとこれには諸説ありますが、「昔はあった説」が正しいようです。現在の八戸市の「櫛引(くしひき)」辺りがかつて「四戸」だったのではないかと推測されています。というのは、この地にある「櫛引八幡宮」がかつては「四戸八幡宮」という名称だったことが分かっているから、というのです。

ピックアップ PR 
ランキング
総合
社会