誰も知らなかった戦争体験『陸軍潜水艦まるゆ』

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誰も知らなかった戦争体験『陸軍潜水艦まるゆ』

戦後70年。

戦争の記憶は風化していき、戦争体験者の方も亡くなっていきます。

戦争の記憶を次世代につないでいくために、「誰も知らなかった戦争体験」をシリーズでご紹介させていただきます。

それぞれの体験、それぞれの記憶・・・。

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静岡県・伊豆下田には旧日本陸軍の“潜水艦”まるゆ(潜水輸送艦 ※本来は◯の中に「ゆ」)の記念碑が存在する。そこに基地があったからだ。

当時、陸軍と海軍の連絡連携不備は有名で(それが戦争遂行のマイナスになったとも言われている)、海軍からの支援を期待できないと判断した陸軍は、自前で輸送用潜水艦部隊の創設を考えた(掃海用空母もあった)。

戦後、伊豆は景勝地として開発され、電鉄会社や大手資本により海岸や宿泊施設が整備された。

昭和30~40年代、キャバレーで大儲けをした社長がその話を聴きつけ、まるゆの元基地敷地を含む土地の買収を計画したが、側の一角を手にするのみに留まった。

社長はかつて熱烈な軍国少年で、鎮魂のために、ビーチ開発などで荒らされる前に保存したいと考えたのだと言う。

しかし、バブルが終わり塩漬けされた土地の活用に困ると、なぜかヌーディストビーチ建築の計画が進んだという(もちろん近隣住民の反対で流れた)。

※2007年6月、品川区在住の元キャバレー経営者に聴いた話。

(文:木之下秀彦)

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