「ふなっしー」人気はトップだけど……千葉県船橋市、実は梨の産出量県内4位だった

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ふなっしーで一躍有名となった梨の産地、船橋。しかし実は平成23年農林水産統計速報によると千葉県全体の梨産出額は全国1位なのですが、船橋市自体の梨産出量は県内で1位……という訳ではないよう。知られざる船橋産の梨事情についてご紹介します。

■千葉県内では、実は4位?
農林水産省・作況調査(果樹)の「平成18年産農林水産関係市町村別データ」(※平成19年以降のデータはなし)によると、船橋産の梨の出荷量・収穫量は県4位だったよう。ちなみにこの年以降のデータはないため、現在の出荷量・収穫量という訳ではありません。

ふなっしー人気で一躍有名になった梨の産地・船橋だから、梨の出荷量・収穫量も県内・全国一なのかも?と思っていた人は多いかもしれませんが、実はそうではないようです。

■出荷量・収穫量は負けても、味では負けない!
船橋産の梨は千葉県内の他の地域に比べて、出荷量・収穫量は劣るかもしれませんが、実は船橋産の梨には「おいしい」という武器があります。千葉県では毎年「千葉なし味自慢コンテスト」が開催されているのですが、このコンテストでは船橋市果樹園芸組合の組合員さんが平成24年・25年の2年連続で農林水産大臣賞を受賞しています。

船橋市は都心に近いため都市としての色合いが強いエリアなので、確かに梨の出荷量・収穫量という意味では他のエリアと差があるものの、それでも県内4位の位置にあり、さらにその梨は「おいしい」という折り紙つき。船橋市は梨の名産地、と呼んでも差し支えないかもしれません。

■船橋産の梨の特徴とは?
船橋市で育てられている梨は主に幸水、豊水、新高。幸水は7月下旬から8月中旬が収穫期となり、豊水は8月中旬から9月中旬、新高は9月上旬から9月下旬が収穫期です。幸水は収穫期が早くて甘いため人気のある梨で、豊水は甘味と酸味のバランスがとれている梨、そして新高は果実が大きくて、やわらかくて甘い特徴がある梨です。また平成26年に船橋産の梨は地域団体商標「船橋のなし」として登録されています。

ふなっしーの知名度が広がり、有名になった船橋産の梨。ぜひおいしいと折り紙つきの梨がどんな味なのか、機会があれば味見してみてはいかがでしょうか?

(ファナティック)

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