「すた丼」630円
ニンニクをガツンときかせた味つけに、お肉もごはんも大盛り級のボリュームで大人気の「すた丼」。各地に店舗が展開してブームが全国的に広がった際には、「こんな丼を待っていた!」と歓喜した人も多かったのでは? 今回ご紹介するのは、早稲田大学界隈にある「伝説のすた丼屋」高田馬場店。もともと東京多摩地区で店舗展開していた「名物すた丼の店」が、2004年に23区内初進出の地として選んだのは、都内有数の学生街である早稲田だった(※)。その時から、屋号を「伝説のすた丼屋」に変更したそう。本格的な「すた丼」ブームは早稲田から始まったと言えるかもしれない。
※現在は早稲田から高田馬場に移転して営業中
■実は手間のかかった繊細な料理
定番「すた丼」は、生卵・味噌汁付きで630円。学生のサイフにもやさしい価格だが、並盛りでもごはんは茶碗約3杯分。このボリュームが大きな魅力だ。さらに「一度食べるとクセになる!」と評判なのが、具の豚バラ肉とネギに絡めてある、秘伝のニンニク醤油ダレ。タレには、具体的な分量は非公開だが、とにかくニンニクが「たっっっっっぷり」使われているそう。
取材してみて驚いたのは、男らしく豪快なビジュアルに反して、実は「すた丼」が、かなり繊細な料理だということ。まず生の豚肉は、炒める前に油通しされる。「この工程のおかげで、余計な脂分を溶かし、見た目のわりに油っこさが少なくなるんです。また同時に、高温の油に通すことで、肉の旨味が閉じ込められます」(運営会社広報・昆野さん)。その後、豚肉と長ネギを秘伝のニンニク醤油ダレとともに強火で一気に炒め上げるのだが、鍋肌の温度、鍋を返す回数、火加減など少しのことで味が変わるため、調理には熟練の技を要すると言う。