【アニメ漫画キャラの魅力】例外なくすべてを否定し続ける!美しき姫君「否定姫」の魅力とは?『刀語(かたながたり)』

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 『刀語』は西尾維新氏初の時代小説であり、アニメ化もされた作品です。舞台は中世日本の戦国時代にも似た世界。無刀の剣士「七花」と奇策士「とがめ」の刀集めの旅が描かれています。今回は、物語のフィクサーかもしれない「否定姫」の魅力について紹介させて頂きます。


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■すべてを否定する美しき姫君

 「否定姫」は、日本人とは思えないスラリとした長身と、金髪に青い目を持つとても綺麗な女性です。役職は尾張幕府直轄内部監察所総監督、口癖は「否定するわ」。そして敵対する「とがめ」を「あの不愉快な女」と呼び、決して名前では呼びません。「右衛門左衛門」と共に、とがめ達を出し抜く形で刀(完成形変体刀)を集めていましたが、彼女の趣味が「悪巧み」とあるように、作中でも沢山の「巧み」を秘めていました。そんな策略に長けた美しき姫君、それが否定姫なのです。

 ちなみに、「あの不愉快な女」呼ばわりをしていた「とがめ」とは同じ趣味(悪巧み)ですし、実はこの二人は似たもの同士なのかもしれません。

■暗躍と悪巧み

 とがめとは役職上に於いて敵対し、互いが交わす言葉には“剣呑さ”さえ含まれてもいましたが、否定姫に限ってはとがめの過去を知っていたので「可哀想」とすら思っていたようです。しかし、右衛門左衛門以外の者にはそんな素振りを微塵も見せないのですから、否定姫の周囲への「否定」とも呼べる精神力には驚かされます。

■三重否定

 七花にとがめの事を「本当に嫌いだったのか?」と問われた否定姫。「嫌いじゃなく、なくもなかった」と、理解しがたい三重否定を用いてまで、それでも最後まで否定し続けながら自身の気持ちを吐露します。嫌いの反対、の反対、の反対・・・つまりそれは・・・。本当に筋金入りの否定姫ですが、だからこそ余計に彼女の心の切なさが滲み出ているかのようでした。

 以降、結構なネタバレとなりますが、実は否定姫は「四季崎記紀」の血族で、四季崎一族にとって悲願である歴史改変の為に「悪巧み」をしていたのです。

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