【プロ野球】CSを苦手とするホークスに挑む日ハム・千葉ロッテの勝機

Photo by Takahiro Hayashi via flickr

 福岡ソフトバンクホークス、北海道日本ハム、千葉ロッテマリーンズによるクライマックスシリーズ(以下CS)が開幕。それぞれのファンの声とともに、各球団の勝機を見ていこう。

「昨年同様、完全優勝を期待せずにはいられない」
「プレーオフに弱いって言われているけど、この戦力はほかのチームと比べて突出している! 全勝で日本一まで駆け抜けるのは間違いない」

 こう意気込むのは、90勝49敗4分けで、2位に12ゲーム差をつける圧倒的強さで優勝したホークスファン。しかし、中には「あれだけ勝ったんだから、CSはいらないのでは? CSは本当に恐い……。最後の不調も気になる」と、不安を口にする声が多かったのも事実。というのも、ホークスはファンからプレーオフの呪いと呼ばれるほどプレーオフに弱いのだ。

 2004年、2005年、2010年とリーグ優勝を決めるも、9回出場したプレーオフで日本シリーズに進出したのは、2011年と昨シーズンのみ。そのため、圧倒的優勝を決めながらも不安が隠せないのだろう。

 とはいえ、今期のホークスが圧倒的戦力でCSに挑むのは間違いない。

 次は、ファイターズ。

「中田の不調が気になる」
「ファイターズはCSに強い。昨年もあとひとつ勝てば行けたし、短期決戦の闘いを熟知している」
「去年の中田のような シリーズ男が出ればいける!」

 過去、ファイターズは8回CSに出場し、日本シリーズ進出は4回とパ・リーグ最多。安定した闘いを演じ、短期決戦に強い印象を抱くファンがようだ。

 特に、4番中田への期待は大きく、昨年のCSで見せた8試合で5本塁打、9打点というお祭り男の劇的なホームランの再現を信じて疑わない。シーズン終盤で調子を落とした中田だが、4番が本来の力を発揮すれば勝利がぐっと近づくだろう。

 そして最後はマリーンズ。

「覚えていますか!? 2010年を。マリーンズは最大の下克上をやってのけた経験がある! これはでかい」
「マリーンズは何をしでかすか分からない。今年も前半でCSまで行けるなんて想像できなかった。マリーンズは想像を超えるチームなんですよ!」

 とにかく、熱い声が最も多かったのがマリーンズ。CS進出を決めたのもつい先日なだけに、ほかチームと比べて興奮冷めやらずといった印象が強い。

 マリーンズといえば、2010年にやってのけた3位からの日本一が、下克上として語り継がれている。2005年にも2位から日本一と、下克上はマリーンズのお家芸。今年もそれを期待しているファンは多いことだろう。

 今年のCSはどんなドラマが生まれるのか。一戦一戦から目が離せない!

(取材・文/井上智博)

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