10月9日(金)放送の「中居正広のキンスマスペシャル(TBS系列)」に、モーニング娘。のOGが登場した。出演したのは、
今や母となった中澤裕子、石黒彩、飯田圭織、辻希美、新婚ラブラブ中の保田圭、婚約中の吉澤ひとみ、バツイチで何かとお騒がせな矢口真里、独身の安倍なつみ、石川梨華ら全盛期のメンバーが大集合といっていい面々だ。
ほかのグループに勝つためにしたことは?
オーディションに落ちた負け組としてスタートしたモー娘。安室奈美恵やSPEEDが大ヒットしていた時代の中で勝つためには、様々な工夫と試練があった。
(1)仲間からライバルへ
CDを手売りし、メンバーの絆も深まる中つかんだメジャーデビュー。最初の試練は、ファーストシングル「モーニングコーヒー」のレコーディングで起きた。飯田は自分の声がメインで使われると聞いて、レコーディングに臨んだのだが、CDが完成して聞いてみると、安倍の声がメインで使われ、自分のボーカルはほとんど残っていなかった。ショックを受ける飯田と、「よし」っと思った安倍。
モー娘。のレコーディングは、全員がすべてのパートを歌い、良いところを残して編集。うまく歌ったらそのパートをとれるというルールを敷いたのだ。今回はメインでも次回はわからない。毎回挑戦で、パート争いで切磋琢磨することでレベルアップしてきた。
(2)メンバー増員
デビューから3か月、2曲目でメンバーの増員。1期メンバーは、
「あり得ない」
「やっと5万枚打ち切ったところにポンと入ってくるのかよ」
と思ったそう。新メンバーとの初対面時は会話がなく、2期メンバーは、
「意外となっちが怖かった」
「近寄ってくるなオーラが出ていたと」
と当時を振り返った。不満がたまる1期と、不安がたまる2期メンバー。広島でのコンサートの後、飯田が行動を起こす。保田のホテルの部屋を訪ねたのだ。
色々とフォローの言葉をかけた後に返ってきた言葉は「飯田さんには私たちの気持ちは分からないですよ」の一言。当然、大喧嘩になったそう。
(3)キャラクター重視
SPEEDに歌やダンスでは勝てないので、トークで勝負に出る。各自のキャラクターをたてるためにマネージャーの指導が始まった。出演後は毎回2時間にも及ぶダメだし。
キャラ立ち教育はトークだけではなく、カット割りにも及んだ。カメラ割りが減ったメンバーには、「ベストパフォーマンスができてないからだ」と激怒。カメラマンやスタッフとコミュニケーションをとるように言いつけた。
引っ込み思案の保田は、
「8人中8番だ。お前は一生しゃべるな」
と言われたことも。
そんな保田を売り出せるチャンスが巡ってくる。うたばんの企画で、大縄跳びに挑戦し、勝ったらソロで歌えるというもの。「保田に勝たせろ」と事前にメンバーに指示をして臨んだ収録だったが、保田はあっけなく負け、飯田が優勝。
気持ちよさそうに歌う飯田だったが、空気を読まない勝利に周りはすごい表情。
「そんなに出たいの?」
というメンバーに、飯田は「そう簡単には譲れません」と答えたとか。
こうして個性あふれる、かつてないアイドルが誕生。個性が視聴者に伝わり、グループ全体の人気を押し上げることになった。
(4)LOVEマシーンヒットの理由
「LOVEマシーン」は、もともと、つんくがシャ乱Qのために作詞作曲したもの。だが、まことに聞かせると「おっぱい、おっぱい」とずっと言ってるじゃん、こんなのふざけ過ぎだと言われ、お蔵入りへ。
数年後、つんくは、アーティストが嫌うダサい曲ほど売れるはずだと思い、詩を変えて世の中へ。最初はカッコいい振り付けを考えたものの、つんくが、
「何か違う。アホの坂田のような歩き方のダンスがいい」
と言い始め、今の振りが完成。トイレを探すポーズなど、色々と面白い動きを取り入れているそう。