これから話すことはサイエンスフィクションではない。リアルなサイエンスだ。NASAが、物理学の法則を破る、良い意味で「とんでもない発明」をしてしまった。
・エンジン『EMドライブ』を開発
推進剤や燃料エンジンでは実現できなかった、ハイスピードで宇宙空間を航行することができるエンジン『EMドライブ』を開発し、その実験に成功したのである。
・動力は太陽エネルギーがメイン
この『EMドライブ』が実際に使用されれば、地球から月まで4時間、火星まで10週間で到達すことが可能。動力は太陽エネルギーがメイン。そこから発生させたマイクロ波を完全に密封したタンクの内部で反射させ、推進力として利用する。
・コストも重量もダウン
これにより、宇宙船に搭載する燃料が劇的に減らせるだけでなく、コストも重量もダウンさせ、宇宙開発がしやすくなる利点もある。なによりも革命的なのは、そのハイスピードが実現へと導く「深宇宙への探索」だ。
・隣の太陽系までたったの100年で到達
『EMドライブ』の宇宙船ならば、地球から4.39光年離れたケンタウルス座アルファ星まで行くとして、たったの100年で到達できる。宇宙船内で2~3世代の交代をするだけで到達可能なのだ。