紫式部の代表作 源氏物語は文学、歴史に詳しくなくとも誰もが知るところ。物語のシーンの絵画化は源氏物語が作られた間もなくおこなわれていたとみられていますが、それらは現在には伝わっておらず、源氏物語を絵画化した現存する最古の作品が国宝「源氏物語絵巻」です。
10巻程度の絵巻であったとみられる源氏物語絵巻は現在はその一部が残っており、名古屋の徳川美術館、東京の五島美術館、東京国立博物館に所蔵されています。これらの点在する源氏物語絵巻の全場面が一堂に公開される展覧会が名古屋の徳川美術館で開催されます。
展覧会「全点一挙公開 国宝 源氏物語絵巻」では徳川美術館所蔵の絵巻のほか、五島美術館、東京国立博物館それぞれに所蔵されている絵巻も大集合。しかも全場面が一挙公開されるのは10年ぶりとのこと。
徳川美術館所蔵のうち15場面は保存修復が行われ、修復後としては初の公開となります。展覧会ではこのほか江戸時代から現在に至るまでの源氏物語絵巻の模写の歴史が紹介されます。