芸能界に激震を走らせた現役アイドルの逮捕劇が、さらなる波紋を呼びそうな気配だ。
東京都内でコカインを使ったとして、警視庁組織犯罪対策５課に麻薬取締法違反（所持）の疑いで逮捕されたタレントの高部あい（２７）が13日、勾留先の原宿警察署から処分保留で釈放されたのだ。
「高部容疑者は10月15日午前、コカインを所持していた疑いで都内の自宅マンションから出たところを逮捕された。その後、尿鑑定で陽性反応が出て、使用の疑いでも再逮捕されていた。本人も容疑を認めており、起訴は確実とみられていましたが……」
こう漏らすのは大手紙の社会部記者だ。
組対5課による家宅捜索で、高部の自宅からは、コカインや向精神薬などが発見されており、「常習性も疑われる悪質な薬物事犯」（捜査関係者）だった。それだけに、異例ともいえる釈放処分に驚きの声が上がったという。
「高部は芸能界に幅広い人脈を持っており、警察はクスリ仲間の存在も視野に入れて捜査を行っていた。芸能界の薬物ルートを解明するきっかけになるとの見立てもあっただけに検察の判断には疑問符が付けられている」（同前）
芸能界でも有数のタニマチと親密だった
事件が不可解な展開を迎えるなかで浮上したのが、高部の「妊娠説」だ。高部容疑者が妊娠しており、体調面を考慮して処分したのではないか、というのだ。
「妊娠説は高部の勾留中から一部でささやかれていましたが、釈放されたことで、にわかに信ぴょう性が高まった。それに伴って出てきたのが『父親は一体誰なのか』という疑惑です」（事情業界関係者）
「無類のパーティー好きだった」（スポーツ紙記者）という高部は、六本木のクラブなどで、カリスマ的な人気を誇る女性アーティストや大手レコード会社幹部などと交遊を重ねていた。それだけに、今回の疑惑が新たなスキャンダルに発展しないか、との懸念が急浮上している。
「高部は芸能界でも有数のタニマチとして知られる大物実業家と親密な関係にあったといわれています。高部と男女の仲になっていた可能性も否定できない。この実業家は、人気プロ野球選手やゴルファー、芸能人らを引き連れて六本木や西麻布で派手に遊んでいた。高部との交際が表沙汰になり、スキャンダルに発展すれば、芸能界やスポーツ界に騒動が波及する恐れは十分にあるのです」（先の業界関係者）
なにやらキナ臭くなってきた。
（文／浅間三蔵）