[架神恭介の「よいこのサブカル論」]

週刊少年チャンピオン『吸血鬼すぐ死ぬ』1巻発売記念! ドラルクの死に様まとめ

『吸血鬼すぐ死ぬ』(秋田書店)

 12月8日、週刊少年チャンピオン連載中の漫画「吸血鬼すぐ死ぬ」の単行本1巻が発売されました。

「吸血鬼すぐ死ぬ」は吸血鬼コメディで、吸血鬼ハンターのロナルドと不死身の吸血鬼ドラルクが何故かコンビを組んで様々な吸血鬼絡みの事件を解決したり、自伝小説を書いたり、クソゲーのレビューをしたりする漫画です。

不死身の吸血鬼がばんばん死ぬ

 本作の特徴ですが、タイトルにある通り、不死身の吸血鬼ドラルクがすぐ死にます。不死身なので死んでもすぐ再生するのですが、別に不死身であっても無敵ではなく基本クソザコなので些細なことでとにかく死にます。ばんばん死ぬ。

 そもそも吸血鬼というものは力は強いが弱点も多い存在とされておりまして(日光、十字架、ニンニクetc.)、普通の吸血鬼モノでも、どんなに恐ろしい吸血鬼も日光に当たるだけであっさり灰と化してしまう脆弱性がその裏面にあるのですね。表面的な恐ろしさに隠されていますが、あれで実は脆い存在なのです。ブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』なんて、寝込みを襲われたら為す術もなくやられていたくらいですし。本作はそんな吸血鬼の「意外な脆さ」にスポットライトを当ててデフォルメした作品と言えるでしょう。

 にしても、本作は凄まじい勢いで死にます……。タイトルからしてそうですが、単行本中には「クイズ:1巻でドラルクは何回死ぬでしょうか?(答えは175P)」などのオマケコーナーもあり、とにかくドラルクが死ぬことをプッシュし続けてます。なお、クイズの答えは58回。本編が156ページなので2.6ページに1度は死んでいる計算となります。

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