今年の夏に参院選が行われるが、池上彰はこのタイミングで衆議院も解散して総選挙を行うのではないかと解説。今回の参院選はこれまでと違うところが2つある。1つは鳥取と島根の選挙区が一緒になることだ。合区が行われる背景には、選挙区によって人口が違うのに議員の数が違うという問題、通称一票の格差がある。鳥取と兵庫の格差は4.74倍にもなる。そのため人口の少ない選挙区で定数を10減らし、人口の多いところで10増やそうという動きとなった。
鳥取県は1876年に島根県に併合されたという歴史がある。その際地元では反対運動が起こり、1881年に鳥取県が復活した。復活した9月12日は、「とっとり県民の日」となっている。今回の合区について平井伸治鳥取県知事は、「県単位で意見をまとめて国会で論戦するのが民主主義。この根本が崩れたのが大変残念」とコメント。両県民からも不満の声があがっているという。
島根県は竹下登元総理や、青木幹雄氏の故郷でもある。今回自民党は島根の青木一彦氏を選挙区に擁立し、鳥取の竹内功氏を比例代表にまわす戦略。過去に総理補佐官も務めた元議員の川上義博氏は、「島根県の方が有権者数が10万人多く、普通に行けば島根県の候補者がずっと擁立されることになる」とコメントしている。
民主党鳥取連の興治幹事長が語ったところによると、「民主党は鳥取県川から候補者を出そうと考えている」としている。福嶋浩彦氏に擁立を打診している。県民からは「政党に関わらず、自県の代表に入れる」「東京のことばかり。地方のことをわからない人が政治をやっている」などの声が上がるなど、政治に敏感な県民性を反映している。
一票の格差を是正するため改正公職選挙法では徳島県と高知県、鳥取県と島根県で合区を行い、定数を合計4削減するほか、宮城、新潟、長野の3選挙区の定数を4から2に削減する見通し。反対に北海道、東京、愛知、兵庫、福岡の5選挙区ではそれぞれ定数を2ずつ増やして選挙区全体の定数は変わらないとした。参議院選挙の選挙区が合区されるのははじめてで、選挙権年齢の18歳以上への引き下げとともに来年夏の参議院選挙から適用される見込みだ。