THE YELLOW MONKEY復活に反響続々…子供を養うための再結成?

写真はTHE YELLOW MONKEY MOTHER OF ALL THE BESTより

「イエモン」の愛称で親しまれたロックバンド、THE YELLOW MONKEY(ザ・イエロー・モンキー)が1月8日0時、再結成に舵をきった。16年ぶりのアリーナツアーを発表し、LINEブログを開設するなど、活動を再開したのだ。

 2016年に入り、「イエモン再結成」の噂は音楽ファンの間ではすでに広まっていた。1月5日頃から謎のカウントダウンサイトが登場し、7日には「今年は申年ですね!」とイエモンのLINE公式アカウントがフライング気味にオープン。バレたのか、さりげなくバラしたのかは微妙なところだが、再結成そのものはファンから歓喜の声が殺到している。

■解散原因のひとつが「フジロックの挫折」

 イエモンのヴォーカルは、2015年にタレント・眞鍋かをり(35)と再婚した吉井和哉(49)だ。「ロビン」の愛称で知られる吉井と眞鍋の間には10月中旬、第一子が誕生した。眞鍋もタレント活動を再開し、「吉井は子供を養うためにイエモン再結成か?」という反応もあった。

 ライブは東京の代々木第一体育館、さいたまスーパーアリーナなど、大規模な会場での公演が続く。5月から9月まで、日本全国で20公演。好評なら、追加公演も予想されるが、「小さい子供がいるのに、こんなに家を空けて」と嫌味を言われない程度のスケジュール感が微笑ましい。

 そして、ファンの最大の注目は、8月のスケジュールがまるごと空白である点だろう。日本の8月と言えば、ロックフェスティバルが盛り上がる時期。「イエモンはフジロックに出るのではないか」と期待する声も広まっている。

 イエモンが解散したのは、2004年。解散の原因の数パーセントは「フジロックの挫折」であると、吉井は自伝で公表している。そのフジロックとは、19年前の1997年、第1回のフジロックフェスティバルのこと。当時イエモンは全盛期で、7月24日にリリースしたシングル「BURN」は90万枚を売り上げた。しかし同日に行われたライブは、豪雨の影響もあったが、「観客の反応が芳しくなかった」と吉井は受け止めていたのだ。

「イエモンの出演順は、トリのレッド・ホット・チリペッパーズの前。前のアクトはフー・ファイターズやレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンなど、大物揃いの中で、吉井はアウェー感をとことん味わったようです。もしも2016年のフジロックにイエモンが出演すれば、リベンジのチャンスになる」

 とは音楽誌ライターの見立てである。

 2015年は「眞鍋との結婚生活は大丈夫?」など、下世話な話題が続いてしまった吉井。イエモン復活、フジロックでのリベンジと良いニュースが続けば、周囲の雑音も応援に変わっていくかもしれない。

(取材・文/春山修司)

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