【冴え女シリーズ(10)】[ドSなイケメン茶道プリンス様]第2話(後半)「いや、聞かせてくれ」

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【冴え女シリーズ(10)】[- ドSなイケメン茶道プリンス様 -]

■作品概要
しずかは幼い頃から、幼馴染で茶道家の「蓮条寺」が師範を務める茶道教室に通っている。小さな頃は仲の良かった二人だったが、成長するにつれて次第に疎遠に。そんなある日、稽古の後で「蓮条寺」から「話がある」と呼び止められるしずか。少し世間知らずの茶道家「蓮条寺」の一途な恋に胸キュンなラブストーリー。


●第2話(後半)「いや、聞かせてくれ」


しずか「先生は、入門者のお稽古と上級者のお稽古ではまるで別人です。上級者だから厳しくというのは理解できますが、あそこまで表情が違うのは、なぜでしょう……」

蓮条寺「……何も知らない初心者を叱っても、萎縮するだけだ。生産性がない。だから初心者は叱らないことにしている」

しずか「はぁ……」

蓮条寺「鍛錬を続けている者が、教えたことと違うことをすれば叱る。それは、間違ったまま知識を定着させてしまうのを防ぐためだ」

しずか「……必要なことなんですね」

蓮条寺「そして私は、より多くの人に茶道を楽しんでほしいと思っている。取材を受けるのは、茶道に興味を持ってもらうためだ。そういうときに仏頂面はしない。流派の広報としての役割があるからな」

しずか「外面ということですか?」

蓮条寺「人聞きの悪いことを言うな」

しずか「すみません」

蓮条寺「うちに縁があって結婚するということは、茶道に選ばれるということだと私は思う。茶の道は厳しい。

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