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長らく、日本人の死亡原因の第1位になっている悪性新生物“がん”。
近年は、医療の進歩により、がんも“治せる病気”になってきていると言われることもある。しかし、発見時点で既に進行していれば、治癒が難しいケースも依然として多く、「早期発見」の重要性が繰り返し説かれる理由はここにある。
そんな中、がんの画期的な検査方法が開発され、注目を集めている。
将来的にはスマートフォンなどを通じて、個人でもチェックできる可能性もあるという。
■ センサーが息を検知し、がん特有の物質があるかチェック
国立研究開発法人の物質・材料研究機構が、京セラ、NEC、大阪大らと産官学合同で進めていた研究で、人の息を分析し、がんや糖尿病などを診断できる高精度センサーが開発された。
数ミリ四方のチップ型センサーが息を検知・分析し、がん患者の呼気に特有の物質があるかをチェックして病気の疑いを判定する仕組みだという。
報道によると、センサー1個の製造コストは数百円ほどで、量産も可能だという。今後は、におい物質に関するデータの収集や精度を高めるための開発、国による認証などにより、実用化までに6年ほどかかる見通しだということだ。
■ 個人がセルフチェックする機器としても利用可?
ほかに腎臓病、肝臓病、ぜんそく、ピロリ菌といった病気も呼気に特徴が出るといい、将来的にはこうした様々な病気も判別できる可能性も残されている。
診断の結果は、センサーを搭載した機器や接続したPC、スマホなどにグラフや数値で示されるという。
個人がセルフチェックする機器として用いることも検討されており、病気の早期発見や検査コストといった面で、医療費抑制につながりそうだ。
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国内外で研究が進められる、“がん”と“呼気のにおい”。
昨年にはイスラエルの企業が、専用アプリと組み合わせることで、スマホで手軽にガンを判別できる検査機『NaNose』を発表した。
日本でも、がん探知犬のプロジェクトが進められていることは、よく知られているところだ。
今回の高精度センサーも、こうした分野の新技として、さらなる研究、いち早い実用化を期待したい。
【参考・画像】
※ がん、息で手軽に診断…高精度センサー実用化へ – YOMIURI ONLINE
※ すしぱく / PAKUTASO
※ Goodluz / PIXTA