一時停止を表すとまれの標識は1963年から採用されている。日本の国内では逆三角形のとまれに対して、欧米などでは八角形のSTOPが多い。道路標識のグローバル化にはまだ至らない状況で、外国人旅行者にはわかりづらいとの声も上がっていた。ただ一時停止の標識は全国で170万箇所あり、すべてを八角形に取り替えると費用は約255億円もかかる。コスト面に配慮して、現在の標識にSTOPと併記する案も浮上している。
日本でも、1950年当時は八角形に近く、黄色の標識にSTOPと停止の両方が書いてあった。現在のデザインになったのは1963年以降。
1950年代は進駐軍などのアメリカ兵がたくさんいたため、それが引き上げたころに駐留軍と名前が変わり、その頃にとまれの標識が大きくなった。日本が完全に独立したらとまれになり、今度はグローバルスタンダードでSTOPに戻るのであるから、歴史を感じさせる。警視庁によると、1968年成立の国際条約「道路標識及び信号に関する条約」が定めた国連標識は八角形と、円で逆三角形を囲った2種類。多くの国が八角形を採用している。日本はこの条約を批准していないが、やはり同じく批准していないアメリカも、八角形となっている。
警視庁は、国内外の道路事情に詳しい自動車ジャーナリストや、外国人の大学教授らに意見を聞いている。3月末までに国内で外国人を対象に道路標識に関するアンケートを実施し、結果を参考にするという。ほかの交通標識は、欧米とほぼ同じ形なので変更するという案はでていない。
日本政府観光局によると、昨年1年間に日本を訪れた外国人旅行者は過去最高の推定1973万人を突破した。政府は2020年までに年間2,000万人の外国人旅行者を目標としており、このままのペースで行けば達成できそうだが、日本国内の国際化が問題となっている。運転する人はあまり多くないが、とまれの標識から国際化するようだ。