天才テリー伊藤対談「世良公則」(4)世良さんは天性のボーカリストだね

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天才テリー伊藤対談「世良公則」(4)世良さんは天性のボーカリストだね

テリー 当時のツイストのブレイクには、世良さんの派手なパフォーマンスが大きく貢献してますよね。

世良 あれには理由がありましてね。ツイストは大学時代からやっていたバンドなんですが、卒業を迎えるにあたって、音楽コンテストに出ようという話になったんです。で、入賞しなければバンドは解散すると。

テリー へー。

世良 ところが、コンテストの決勝大会の予選とボーカルの就職面接の日程が重なって、「すまん、俺の人生がかかってるから決勝は出れないわ」って言うんですよ。

テリー あれ、世良さんはボーカルじゃなかったの?

世良 そうなんですよ。バンドを始めた時、僕はベースをやっていたんです。で、メンバーから「世良はコーラスもやってるし、残った中ではいちばん歌がうまいから」と言われて、ベースを弾きながらボーカルもやってたんです。

テリー へえ、それもカッコいいじゃないですか。

世良 でも、個人的に両立は難しくて「ベースかボーカルのどちらかを新しく入れてくれ」ってお願いしたら、キーボードをやってたヤツが同級生のベーシストを連れてきたんです。

テリー もし、新メンバーがボーカルだったら‥‥と考えると、何か運命を感じるね。おもしろいなぁ。

世良 だけど今までずっと楽器を持って歌っていた人間ですから、急にマイクだけになると何をしていいかわからないんですよ。それで、とにかくデタラメに動いてたら「ムチャクチャに暴れる、変なボーカルがいるぞ」ってことになって(笑)、コンテストで優勝して、そのまま「あんたのバラード」のシングルを出して、「夜のヒットスタジオ」に呼んでいただいて‥‥とやってるうちにボーカルとして定着した、という感じなんです。

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