【冴え女シリーズ(11)】[マスターの不器用な優しさに]第7話(後半)「想像できるだろ?」

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【冴え女シリーズ(11)】[- マスターの不器用な優しさに -]

■作品概要
信じていた親友にずっと好きだった人を取られ、傷心中の蘭。もう恋なんてしないとやさぐれる彼女の心を癒してくれるのは、行きつけの喫茶店のツナサンドとマスターの優士の淹れてくれるコーヒーだった。毒のある優士の言葉に最初はむっとしていた蘭だったが、段々彼の優しさに気づきだして・・・?


●第7話(後半)「想像できるだろ?」


蘭 「なのに?」

優士「・・・ああ、裏切られた。レールに乗って就職した親の会社だったが、彼女のおかげもあって仕事にやりがいや楽しさを感じだしていた。彼女が厳しくしっかり育ててくれたし、俺は彼女に認められたくて、努力もしていたから、その頃にはバリバリ仕事も出来るようになっていたんだ。私生活も仕事も充実した日々を過ごしていたそんな時、親の意向もあって海外への長期出張の話が舞いこんだ。そして幸せな時間は終わりへと進み始めたんだ・・・」

蘭 「なにが、起きたの?」

優士「よくある話さ。俺が1年間出張に行っている時に、彼女のお母さんが倒れた。彼女は海外にいる俺に心配をかけまいとそれをずっと黙っていたんだ。彼女には父親がいなかったから、仕事に母親の看病にと彼女は大変だっただろう。そんな時にでも彼女は仕事を完璧にこなしていたらしいが、そんな彼女にも限界があったんだ。精神的に弱っていた彼女を支えたのは俺ではなく、近くにいた俺の友人だった」

蘭 「それは、その・・・」

優士「鈍い君でもさすがに想像できるだろ? だがきっと想像以上だ。何にも知らずに大量の土産を抱えて帰ってきた俺に、彼女は自分のおなかにソイツの子供がいる事を告げた。

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