北の最高幹部の職業病とは

| デイリーNKジャパン
北の最高幹部の職業病とは

北朝鮮の事実上のナンバー2である黄炳瑞(ファン・ビョンソ)朝鮮人民軍総政治局長が病気の治療を受けていることはデイリーNKでも報じているが、病名は坐骨神経痛とヘルニアであることが明らかになった。さらに、崔龍海(チェ・リョンヘ)氏も同じ病気で、治療を受けていることが明らかになった。

平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋は「(黄氏と崔氏の二人は)以前から患っていた坐骨神経痛とヘルニアの症状が春になってひどくなり烽火診療所で、神経専門科の主治医が二人を集中的に治療を受けている。マッサージ専門看護師も、痛みを和らげるための物理治療を行っている」と、語った。

黄炳瑞氏は以前から腰を患っていたが、総政治局長になってから様々な政治行事を主観することになり、立っている時間が増えて、こじらせてしまった。崔龍海氏は、若い頃から坐骨神経痛を患っていたが、2回の革命化でこじらせてしまった。きちんとした治療を受ければ問題ないが「大したことはない」と、マッサージを受けるだけだったため、悪化してしまったという。

北朝鮮では腰の病気はさほど珍しくない。幹部は運動もせず移動は車で行うので体力がないのに、政治行事では長時間立っていることを余儀なくされるためだ。また、一般庶民は重い物を肩に載せたり、かばんに入れて背負って歩くことが多いため、坐骨神経痛になりやすいというのだ。

指導者の傍らで警護に当たる責任副官、護衛軍官はずっと立っていなければならないため、腰を悪くして軍を辞める人が多かった。それを知った金正日氏は彼らに、アヘンの粉で作った痛み止めを1日1キロ配給した。これは飲み薬ではなく貼り薬で、寝る前に貼っておけば、翌朝には腰の痛みが解消するという。

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