打ち上げについては、油井さんは戦闘機のGに比べれば楽だと語った。ノート等がふわっと浮いて、宇宙に来たんだなと感じて嬉しかったとも言う。地球の大気の層の薄さに驚き、地球は美しかったと話してくれた。油井さんは、新薬のためのタンパク質の結晶の実験を行っている。また補給機こうのとりも重要な仕事だと回答した。
油井さんの使命は補給船こうのとりの捕獲だ。アメリカとロシアが補給船の打ち上げに失敗し、日本のこうのとりに大きな期待がかかっていたのだ。油井さんはJAXAの地上にいる松浦フライトディレクターや若田さんとの連携で、見事にキャッチに成功した。ロボットアームの難しさは、マスターズ最終ホールで優勝を決めるパットと同じだと例えた。
子供に対しては、虫歯は治療してあれば宇宙には行けると夢を与えた。メガネや手術経験があってもよく、条件は徐々に低くなってきているそうだ。今は勉強や親の手伝いをすることが大切で、チームワークを重んじたほうがいいと指導していた。
宇宙船にはお風呂やシャワーはなく、特殊な石鹸を体につけてふきとって汚れを落とす。また、体液が頭にのぼってしまうため、脳が水がたくさんあると誤認識するので尿としてでてしまい、その分だけ体重が減っていく。質量をはかる特殊な機械で体重を測定する。油井亀美也氏は1970年生まれの46歳。もともとは防衛大学校を卒業して航空自衛隊に入隊し、F-15戦闘機のパイロットとして飛行業務に従事していた。2009年、39歳の時にJAXAの第31期宇宙飛行士訓練生に選抜された。自衛官出身の初の宇宙飛行士訓練生であり、2011年には基礎訓練を終了しJAXAの宇宙飛行士に認定された。その後ソユーズなどに乗り組み、2015年には日本の実験機きぼうにてステーションの運用に携わり、昨年12月11日に帰還した。