フジテレビ包囲網?ショーンK“学歴詐称問題”を巡って各局が批判合戦

ショーンK公式サイトより

 学歴詐称疑惑を報じられた、経営コンサルタントのショーン・マクアードル川上氏(47)。情報番組のコメンテーターとして『報道ステーション』(テレビ朝日系)や『とくダネ!』などに出演し、4月からは夜のニュース番組『ユアタイム』の起用も決まっていたが、このスキャンダルを受け、降板することが明らかになった。そんななか、川上氏を起用していなかった他のテレビ局がここぞとばかりに、批判報道を過熱させている。

■日本テレビが批判報道に積極的なワケ

 学歴詐称の発覚は3月16日発売の『週刊文春』(文藝春秋)が川上氏の公式ホームページ『SEAN K』のプロフィールに虚偽があったと報じたことがキッカケだった。これを受けて、川上氏は15日にホームページを更新し、「私のホームページ上の『英文』履歴書末尾に一定期間記載されていた内容に間違いがあり(責任の一端は私にあるのですが)本情報が各方面に引用されることで各関係者様に大変な誤解とご迷惑をおかけしておりました」と謝罪した。

 また、活動自粛にあたり、4月から放送予定だった報道&スポーツ番組『ユアタイム』(フジ系)の出演辞退や『とくダネ!』や『報道ステーション』(テレビ朝日系)などの降板も明らかになった。

 川上氏を起用していた『とくダネ!』では、3月17日の放送冒頭でメインキャスターの小倉智昭氏(68)が「番組としてはお詫びをさせていただきたい」と頭を下げながらも、個人の心情として「非常に残念でなりません」と惜しんだ。16日放送の『報道ステーション』でも、同じくメインキャスターの古舘伊知郎氏(61)が「嘘があったとするならば、それは本当にいけないこと」とした上で、「同時に、残念だなと思うところも正直ございます」と述べている。

「川上氏は学歴に虚偽があったとはいえ、博識であったことは確か。コメンテーターとしても的確な発言が視聴者にも分かりやすく、小倉アナや古舘アナも信頼を置いていたのでしょう。二人にとってはまさに残念としか言いようがない出来事です」(テレビ局関係者)

 だがその一方で、テレビ業界内では川上氏の学歴詐称問題に対して批判報道が止まらない。その急先鋒は日本テレビだという。その背景を同局関係者がこう話す。

「日テレは川上氏をこれまで起用していなかったため、批判しやすいというのも要因の一つですが、大きいのは昨年『週刊文春』に報じられた上重聡アナウンサーの“便宜供与疑惑”がある。その際にフジテレビの情報番組から執拗に批判されていたことを日テレは忘れていません。日テレは今回の川上氏問題を執拗に追うことで、フジに“復讐”しているという側面もあるようです」(同局関係者)

 テレビ局同士の“争い”に巻き込まれる形で、報道合戦に熱を帯びる今回の川上氏の学歴詐称問題。自身の名前が悪い意味でメディアを席巻する現状に、いま何を思っているのだろうか。

文・内村塩次郎

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