普段、口に出しては使いませんが、ビジネスメールでは重宝されている言葉というものが存在します。「ご査収」というのも、その一つ! 締めの挨拶として「ご査収ください」なんて使われますよね。とはいえあなたは、この言葉の意味を正確に理解できていますか? 知っているようで知らない「ご査収」の意味を解説します。
■「ご査収」とは?
「ご査収」とは、中国の清の時代から使われてきた古い言葉です。「よく調べた上で受け取る」という動作を示すものですが、近年ではビジネスメール以外で使われることはほとんどありません。「ご査収ください」という言葉が使われるのは、メールにファイルが添付されているときです。メールを読むだけではなく、添付ファイルの中身までしっかりと確認して受け取ってね!という意味になります。
■添付ファイルがないのに「ご査収」は変!
「ご査収」の意味を正しく理解していないと、「添付ファイルもないのに、なぜか『ご査収ください』と書いてある」なんて失敗をしてしまう可能性もあります。「あれ!? もしかしてファイルが添付されているはずだったのかな?」なんて、相手を混乱させてしまうことも……。
また、相手がすでに確認しているファイルを添付する場合にも、「ご査収」は使いません。この場合は「お納めください」とするのがベストです。
■実践! 「ご査収」の使い方
普段は口にしない「ご査収」という言葉だからこそ、敬語として、どう文章にするのが正しいの?と迷う方もいるでしょう。「ご査収」という言葉をビジネスメールで使うときには、こんな言い回しを覚えておきましょう。
・ご査収ください
・どうぞご査収くださいませ
・ご査収のほどよろしくお願い申し上げます
下に行けば行くほど、丁寧で硬い印象になります。