複合アミューズメント施設「快活CLUB」の運営会社は、紳士服のAOKIだ。利用者も知らなかった人が多かった。店員はスーツ着用、挨拶など、AOKI流の仕事ぶりを発揮している。快活CLUBは現在、全国に293店舗あり、接客力を他で活かそうとして考えたのが始まりだ。店舗2階をカラオケにするなど、空きスペースを極力活用した。また、女性専用店舗などの展開により、さらなる成長を目指している。また、結婚式場など、運営の幅を広げているのも特徴的だ。今では、スーツ以外の事業が売上4割を占めるとのことだった。今後も進化させたい考えだという。
一方、「洋服の青山」は、「ゆず庵」などの飲食店を展開している。靴の修理や合鍵作成を手掛ける「ミスターミニット」を買収して、完全子会社化した。日本の他オーストラリア、ニュージーランドなどで約500店舗を展開している。紳士服とまったく無縁のジャンルではないが、異業種ではある。青山は焼肉きんぐブランドでも焼き肉チェーンに参入し、現在は20店舗を経営。ゆず庵では、しゃぶしゃぶにも進出した。スーツと焼肉やしゃぶしゃぶがどこまで共存できるかは不明だが、ロードサイド店に飲食を併設することで、需要時間帯の異なる駐車場を有効利用するなどの狙いがある。
業界3位の「コナカ」は、学童保育「キッズデュオ」を運営。異業種へ乗り出した理由を、「新しい文化を吸収できる」としている。特徴は、フランチャイズであること。リスクを少なく展開できる。またコナカの社員が毎日見回りし、職員の採用なども受け持っている。コナカの社長は、この事業に関して、収益以上のプラスがあると語った。
林アナウンサーは、元スーツ販売員。ファストファッションなどの台頭があり、スーツ業界も危機感を感じているのだと業界事情を語った。各社、本業の売上が減りつつある中で、競合を避けて、独自路線で異業種展開を続けている。しっかりとした収益が上がっており、見習うべきところは多いだろう。だが、あくまで主力は衣料品販売。AOKIは「オリヒカ」ブランドなどで崩しすぎない仕事着を定着させようとしている。また、爆買いなどの中国人も日本製のスーツには注目している。