本が出すぎてる時代! 本を出すのは難しくないけど差別化は難しい / 著者になるための基礎知識

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本が出すぎてる時代! 本を出すのは難しくないけど差別化は難しい / 著者になるための基礎知識

以前、編集を担当した菅野のな『子どもと食べたい時短おやつ』(タツミムック)の出版記念パーティが開催された。今回の会場はキッチン付きのシェアオフィス「nagayaかわさき」で、運営の方とスタート前に少し会話をする機会があった。「nagayaかわさき」の会員(フリーランスや小規模事業者)では2人目だが、「NAGAYA AOYAMA」ではすでに17人の会員が著者としてデビューしているという。

・出版を目指している人も多い
現在の出版業界は年間8万点弱の新刊書籍が発行されているので(漫画含む)、実は、本を出すこと自体はそれほど難しくない。今回の出版パーティにご参加いただいた方は専門知識を生かして活躍されている女性が多く、中には出版を目指している方もいたが、そのまま実績を積めば、数年以内に何人かは本を出すことになると思う。

・本が出すぎている
難しいのは、ヒットに不可欠となる、他の本との差別化とPR(本が発売されたと知ってもらうこと)である。本が出すぎているが故に、毎回頭を使う部分だ。

・既刊本とどう違うかを明確にする
出版パーティでは私も登壇させていただき制作秘話などをお話したのだが、著者の菅野氏のすごいところは、編集者を紹介した時に、他の本との差別化をその場でノータイムで答えられたことだ。

・差別化ポイント
今回の本の一番の差別化ポイントである、「手づくりなのに時短でおいしい&安心なおやつがつくれる」という部分は(タイトルに「時短おやつ」というキーワードが入っているのは、現時点ではこの本だけである)、後にしっかり文章化したが、この時の返答がベースになっている。

・差別化を著者が真剣に考える
PR関連はこちらに少なからずノウハウがあるので、差別化を著者が真剣に考えてくれていたのは、本当に頼もしかった。もちろん、編集で差別化する方法もあるのだが、他企画との違いを明確に自分の言葉で答えられるというのは、ヒット作の著者になるための重要なポイントのような気がしている。

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