タッキー&翼・滝沢秀明が主演・演出を手がける舞台『滝沢歌舞伎2016』が現在、東京・新橋演舞場で上演中だ。同公演は今年で11年目となり、滝沢は源義経を演じている。
そんな滝沢のターニングポイントといえば、NHK大河ドラマ『義経』にほかならない。2005年、史上最年少の23歳(当時)で大河の主役に大抜てきされ、およそ1年にわたって、主役の源義経を演じきった。
滝沢の運命を大きく変えたこの役は、各方面で評価され「第14回橋田賞」を受賞した。同賞は、『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)の脚本家で知られる橋田壽賀子が理事を務める橋田文化財団により、放送文化に大きく貢献した人物や番組へ贈呈されるものだ。この受賞は役者・滝沢の大きな実績となった。
ところが、滝沢が『義経』の主演決定を知らされたのは、とても意外な形だったという。さかのぼること、発表されるおよそ1年前、詳細を知らされないまま、ジャニーズ事務所から習い事をするよう言い渡された。
立ち回り、日舞、乗馬、弓矢、殺陣、所作などだ。ほかの仕事と並行しながら毎日、ハードなレッスンに励んだ。「俺は(次のドラマで)何になるんだろう」と疑問を抱きながら1年が経過したころ、「明日、NHKに行ってください」と言われた。
到着した現場で目にしたのは、記者会見の概要書だった。そこには“大河ドラマ『義経』”の文字が躍っており、自分がその主役になることを、その時初めて知ったそうだ。滝沢にとってこれは衝撃の展開だった。それまで時代劇の経験がなかったため、狼狽しまくったという。
結果的に、滝沢はこの『義経』で大きな成功をおさめたわけだが、その演技力を見たジャニー喜多川社長が、「タッキーに和に特化した舞台をやらせたい」と思いたち、06年に主演舞台『滝沢演舞城』がスタートする。ジャニーさんが企画・構成・総合演出を担った時代劇ライブミュージカルは、10年から現在の『滝沢歌舞伎』となり、滝沢が演出もこなすようになった。昨年は舞台10周年を迎え、ジャニーズミュージカルとして初の海外(シンガポール)公演を成功させている。
義経と時代劇は、いまや滝沢にとってライフワークとなったようだ。4月14日からスタートした主演時代劇『鼠、江戸を疾る2』(NHK総合)にも注目したい。
滝沢秀明と「源義経」の深イイ関係 時代劇で開花したその才能
2016.04.22 17:00
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