タレントの矢口真里(33)を起用した日清食品「カップヌードル」のCMが、オンエアからわずか1週間で中止に追い込まれたのは、まだ記憶に新しいところ。矢口の不倫騒動をネタにした演出が視聴者の反発を買ったためだが、ここ数年のCMを見てみると、苦情などを理由に放送を打ち切られるケースが相次いでいる。どんなCMが“幻”と化したのか、主なものをまとめてみた。
矢口も驚く、3日間という速さで放送中止になったのが、お笑い芸人の三又又三(48)が出演したカルビー「ポテトチップス」のCM(2014年)だ。青空の下、仲間たちとポテトチップスを食べたり、サッカーを楽しんだりする青春ドラマの1シーンのような内容で、「そのパリッ、好きだぜ」と三又がキメるせりふが話題となった。当初は三又のやりすぎた“さわやか”キャラが原因で打ち切られたとされていたが、直後にこのCMを逆手に取った続編が登場。早々にCMが姿を消したのは、話題作りのためだったのではないかという噂がネット上でささやかれた。
食品といえば、アサヒ飲料の缶コーヒー「ワンダ モーニングショット」のCM(2013年)も約2週間という短命に終わっている。新人OLに扮したAKB48の島崎遥香(22)が、会社の入館ゲートでICカードが反応せず困っていると、先輩の男性社員が自分のICカードでゲートを開けてくれるという内容だ。他人のICカードでゲートを通過するという行為に、「セキュリティ上、問題があるのでは?」という非難が浴びせられ、あえなく打ち切りとなってしまった。
島崎と同じく男性から大人気のトリンドル玲奈(24)も、出演したCMが炎上したことで知られている。問題となったのはソフトバンクモバイルのCM(2012年)だ。トリンドルが「鳥取はまだ糸電話」と話した後、鳥取砂丘で糸電話を使って会話するイメージ映像が流れる内容に対し、「鳥取を侮辱している」などの批判が寄せられたため、わずか数週間で打ち切られてしまった。
一転して「人種差別的だ」という深刻なクレームが寄せられたのが、全日空(ANA)のCM(2014年)だ。バカリズム(40)が金髪のかつらとおもちゃの高い鼻を付けた姿になるというシーンが問題視され、オンエアから2日後には放送中止となった。
その他のものとしては、視聴者から「怖すぎる」という苦情が殺到し、別バージョンに差し替えられた映画『呪怨―ザ・ファイナル―』のCM(2015年)や登場するカエルのキャラクターが「未成年者の飲酒を誘発しかねない」との指摘を受け、放送を中止したキリンビールの缶チューハイ「本搾り」のCM(2014年)などがある。
こうして見てみると、CMに寄せられる苦情の中には、過剰と思えるものも少なくない。視聴者を不快に感じさせるのは、もちろんよくないが、企業の側が苦情に反応し過ぎるのも問題だろう。価値観が多様化する現在、ジョークの捉え方も人それぞれ。CM作りが難しい時代になっているのは確かだといえる。
矢口真里だけじゃない!「CM打ち切り」で、涙を飲んだ芸能人たち
2016.05.30 16:00
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