ジャニーズ事務所に所属したタレントが退所後、他事務所へ移籍すると圧力によって潰される−−!? そんな黒い噂がまことしやかに流布されつづけている。生き馬の目を抜く芸能界。“元我が子”が巣立った瞬間から、「○○を使うな」というお達しがマスコミ各社に出回るなんてこと、あながちウソではなさそうだが、ホントのところは…。
たとえば、川崎麻世や郷ひろみの場合。いずれも70年代を代表するジャニーズのトップアイドル。ジャニー喜多川社長が、まさに手塩にかけて育てた。しかし、大きな可能性を秘めたまま、若くしてともに移籍。その後、郷は唯一無二の存在感を放つエンターテイナーとなり、今も第一線で活躍。現役のジャニーズタレントとの共演も多い。川崎はミュージカル俳優として花開いた。
80年代には、シブがき隊が誕生したが、解散後は全員が退所。たのきんトリオでは近藤真彦、男闘呼組では岡本健一、光GENJIでは内海光司と佐藤アツヒロ以外が、それぞれのグループを解散後、“脱ジャニーズ”の道を選んでいるが、芸能界から追放されたという嘆き節は聞こえてこない。もっとも、違法薬物によって逮捕に至ったケースは別だが…。
90年代最大のヒットメーカーといえば、反町隆史。芸能界デビューはジャニーズで、「平家派」のメンバーとして光GENJIのバックダンサーを務めていた。しかし、10代中ごろに退所して、モデル、俳優の道へ。トレンディドラマの先駆者となり、一流俳優にのし上がった。
もっとも新しいところでは、大人気ロックバンド・ONE OK ROCK。ボーカルのTakaは、03年に誕生したNEWSの初期メンバーだ。本名の森内貴寛として加入したときはまだ中学生で、歌手の森進一と森昌子の長男というバックボーンが最大のセールスポイントだった。しかし、ほどなくして脱退して、学業に専念。森夫婦の離婚と同時期に現在のバンドに加入した。アグレッシブなライブパフォーマンスが若い世代に支持され、現在は海外レーベルとも契約。今夏は2日間で10万人を動員する野外ライブを予定している。
成功例のみを挙げて、“干される説”を否定するのは明らかなデータ不足だ。しかし、アイドルとしての旬を過ぎ、年を重ね、方向性も転換していく過程では誰しも、インターバルが必要。タレント活動を続行している者もいれば、アスリートになった者、一般職に就いている者など、第二の人生はさまざま。誰しもみんな、「元ジャニーズ」が糧となり、エネルギー源となっていることは確かだろう。
元ジャニーズは干される!? 噂は本当か
2016.06.06 15:00
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