開幕からちょうど50試合経過したタイミングで、巨人に頼れる男が帰ってきた。
阿部慎之助である。
コンディションが整わず、開幕から2軍調整。右肩の不安もあってなかなか1軍昇格の声がかからなかった。
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■ファームで虎視眈々と1軍復帰を目指す
しかし5月29日の西武との2軍戦で、4打数4安打7打点と結果を出し、昇格決定。そして、5月31日の交流戦のオープニングのオリックス戦から5番DHでスタメン起用された。
「久しぶりで力んだ」という今季第1打席は空振り三振、2打席目もショートフライに終わったが、6回表2死二塁で回ってきた打席では、1‐1から西勇輝の3球目のストレートを真芯で捉えると、京セラドームのライトスタンドへ一直線。歴代25位、これまでに361本(現役最多)の本塁打を放っていたスラッガーらしい、糸を引くようなライナーでの逆転2ランだった。
■帰ってきた「サイコーです!」
これが決勝点となり、巨人が快勝。その立役者としてヒーローインタビューに臨んだ阿部は、決勝ホームランについて
「いいスイングができました。そのあと、ピッチャーが頑張ってくれて、ぼくがこうしてインタビューに呼んでもらえましたからね。うれしいです」
と、投手陣の踏ん張りも称えた。そして、この先について聞かれ、
「ぼくひとりではキツいので、チーム一丸となって頑張っていきたいです」
と締めた。
阿部が帰ってきて、ベンチの雰囲気も変わったのか、翌日は1対0で先発の内海哲也が今季初勝利、翌々日も4対2で先発の大竹寛が今季初勝利。チームとしても、ビジターでは今季初の3タテを記録するなど、交流戦前に泥沼の7連敗を喫し、借金生活に突入していたとは思えないほど元気さを取り戻している。