老舗商店街が「けん玉」で復活!

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けん玉効果で活性化(画像はイメージ)

2016年6月14日放送の広島ホームテレビ「Jステーション」では、活気を取り戻した廿日市駅通り商店街の取り組みについて放送しました。

廿日市駅通り商店街は、JR廿日市駅から南に約500メートル、80の店舗が並びます。商店街は1950年代後半から60年代は約120の店舗を誇り、買い物客で賑わっていたといいます。しかし1990年、商店街の5キロ東に大型店舗のアルパークが誕生し、バブル崩壊も重なり、店舗数はピーク時の半分近くまで落ち込みました。

「メガ盛り」でさらなる集客を

こうした状況から脱却しようと商店街が注目したのが、廿日市の伝統工芸「けん玉」です。廿日市市がけん玉発祥の地であることから、2年前に「けん玉商店街」という愛称をつけました。各店舗にけん玉を置いたり、けん玉を形取ったサブレなどを開発。2014年には「けん玉ワールドカップ」を開くなど、世界中から観光客が訪れるまでになりました。

そして今年5月には、国から、工夫した取り組みで地域の活性化に貢献した商店街として「はばたく商店街30選」に選ばれています。


けん玉効果で活性化(画像はイメージ)

商店街では、これまで支えてくれた人たちに感謝の気持ちを大盛りで返すキャンペーン、「メガ盛りキャンペーン」を6月1日からスタートさせました。直径16センチ、高さ9センチ、通常の10個分のメガ海鮮かき揚げを提供する和食創作料理店や、麺3玉を使ったメガ盛りタンタン麺を提供する鉄板焼き屋などがあります。

さらには、A4サイズの袋に1分間でけん玉をつめ放題という、メガ盛りけん玉袋がけん玉ショップで用意されました。1万円で1個2千円から3000円のけん玉を7~8個詰めることができるといいます。メガ盛りキャンペーンは6月末まで開かれます。

商店街事情に詳しい専門家は、新たな開発や、街づくりの一環として行政と連携させることが、賑わいの継続には欠かせないといいます。

「けん玉商店街」という愛称で賑わいを取り戻した商店街が、けん玉という伝統工芸を軸に、今後どのような仕掛けをみせてくれるのか期待したいと思いました。(ライター:わがママ)

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