交流戦の広島戦以降、15戦3勝12敗と負のスパイラルに陥っている西武。その間、5連敗、6連敗と大型連敗を繰り返して、上位をうかがうどころか5位に転落してしまった。
広島との初戦で食らった「コリジョン・サヨナラ」のショックを未だに引きずっているのかもしれないが、球場に足繁く通うファンのためにも、なんとか再浮上のきっかけをつかんでほしいと願う。
そこで今回は自虐ネタになるが、近年の西武の大型連敗を考察してみる。
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■球団史に残る“黒偉業”
昨季の大型連敗といえば、7月15日から8月4日にかけて喫した13連敗。
1979年の球団創設元年に記録した12連敗を塗り替える不名誉記録なのだが、実は13連敗の前に白星を1つ挟んで4連敗していたので、最大で18連敗する可能性もあった。
もちろん順位も急転直下。昨季、セ・リーグ首位で交流戦に突入したDeNAが、12連敗で貯金をすべて吐き出してBクラスに転落したことも話題になったが、それに匹敵する衝撃である。
ちなみに、この時の連敗ストッパーは菊池雄星。楽天戦から始まった悪夢の時間を、楽天戦で止めてみせた。
■5連敗こそないものの……
2014年シーズンは4連敗を4回していた。
最初に昨季の13連敗を持ち出すと、今はもう何が起きても軽く思えてしまう。いっそ「伊原春樹監督、休養しなくてもよかったのに」とさえ思ってしまうから不思議だ。
ただし掘り下げていくと、2014年に喫した4連敗は4回中3回が伊原政権でのことなので、「休養やむなし」と前言撤回。
田邊徳雄監督にスイッチしたあとも、もちろん連敗はあった。しかし4連勝を2回するなど盛り返す気概もみせたので、ファンもなんとか溜飲を下げらた。