安藤優子は小池百合子が大嫌い?都知事選で思わぬ“熟女闘争”

写真は著書「ひるまない」より

 都知事選をめぐって女のバトルが激化している。火花を散らしているのは、「ポスト舛添」にいち早く名乗りを上げた小池百合子衆院議員(63)とキャスターの安藤優子氏(57)だ。

「都知事選への出馬が伝えられた直後から、マスコミは“小池祭り”一色になっています。安藤氏がメインキャスターを務める『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)も例外ではありません。正式な出馬会見を行うまで情報を小出しにしてきた小池氏の戦略に踊らされる形で、その動向を伝えてきた。安藤氏はそれが気に入らない様子で、番組では小池氏に対して露骨なまでに冷淡な態度を取り続けています」(制作会社スタッフ)

 背景にあるのは、安藤氏が抱くライバル心だ。世代こそ違う二人だが、共通点は少なくない。小池氏といえば「ワールドビジネスサテライト」の初代メーンキャスターを務め、一方の安藤氏は20年近くフジテレビの「報道の顔」に君臨してきた実績がある。

■安藤優子の政界進出は何度も取り沙汰

 メディアでは“先輩格”にあたる小池氏は、テレビ出演で得た知名度を武器に、1992年の参院選で初当選。2003年に小泉政権下で環境相に任命され、初入閣を果たすと防衛相などを歴任し、一時は「女性初の首相候補」にも挙げられた。安藤氏も小池氏の後に続く存在として永田町では政界転身の噂が何度も取り沙汰されてきた。

「今回の都知事選でも早くから有力候補として名前が浮上。安藤氏にしてみれば、一介の国会議員よりも大きな権限を握る都知事のポストを得る絶好のチャンスだった。ところが、小池氏が出馬を決断したことで一気に潮目は変わった。安藤氏の政界転身プランは小池氏によって見事に霧散してしまったわけだ」(永田町関係者)

 安藤氏は出演する『グッディ』で都知事選出馬を否定したものの、小池氏に貴重な政界へのルートを潰されたのは間違いない。

 そんな経緯もあってか、7月7日に番組内で放送された小池氏のインタビューにはただならぬ緊張感が漂っていた。

■インタビュー前から臨戦モード

 前出のスタッフが語る。

「安藤氏は、出馬会見で『都議会の冒頭解散』をぶち上げた小池氏の姿勢を『どう考えても対立の構造をつくろうとしている。意図的に』と批判するなど、インタビューが始まる前から臨戦モードでした。小池氏を前にしては、自民党内での合意を取り付けないまま出馬に踏み切ったことに、『自民党はおやめにならないんですよね?』とツッコミを入れ、政策についても『わかりにくい』と辛辣な評価を下すなど終始ピリピリしていましたね」

 安藤氏とともに司会を務める俳優、高橋克実(55)も、「安藤さんと小池さんのツーショットを日本全国が待ち望んでいる」と遺恨バトルを煽るかのようなコメントをしている。場外戦も勃発した都知事選の狂騒はまだまだ続きそうだ。

文・海保真一(かいほ・しんいち)
※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。
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