市川海老蔵、小林麻央夫妻の「旅行プラン」を乳がん患者が声高に応援するワケ

| アサジョ
市川海老蔵、小林麻央夫妻の「旅行プラン」を乳がん患者が声高に応援するワケ

 市川海老蔵が歌舞伎俳優としては異例の長期休暇を取るという。報道によると海老蔵はスケジュールを調整して38日間の休暇を取得。これを利用して乳がん闘病中の妻・小林麻央と二人の子供とともに、家族旅行を楽しむ予定とのことだ。

 場所は麻央が希望していた海外ではなく、国内の温泉旅行になるそうだが、その旅行計画について乳がん患者からは「ぜひ今のうちに行っておいたほうがいい」との声が多く聞かれるという。患者との交流も多い医療系のライターが、その理由を説明する。

「手術では皮下乳腺全摘など、患部を大きく切除することになるはず。そう聞くと一般の人は『傷跡を見せたくないから手術前がいいのか』と考えがちですが、傷痕を隠したいだけなら家族風呂を貸切にするといった対策が可能です。それよりも手術の影響が大きいのは、寝具の問題なのです。多くの患者さんは手術後、寝返りを打つのも困難なほどの痛みに見舞われ、しかもそれは数ヵ月から年単位の長期にわたります。この状態ではホテルや旅館に泊まるのはかなり困難になってしまうのです」

 手術後は、切除した側の腕に力を入れるのにも激痛が伴いがち。腹筋を使う動きも患部に影響するため、布団から起き上がることも出来なくなるほどだ。そのため医療用ベッドをレンタルするケースが多く、上半身を持ちあげる機能を使いながら、自力でベッドから起き上がる練習を続けることになる。そんな患者の実例を前出の医療系ライターが紹介する。

「手術後は車に長時間乗ることもツラいので、それも旅行を敬遠する理由になります。ある患者さんは手術後1年近く経ってから、近場への一泊旅行に挑戦。医療用ベッドの環境に似せるためベッドの高さを目いっぱい上げてもらい、自力で降りやすいようにしたそうです。傷口が塞がっていればお風呂は大丈夫なので、温泉では腕で傷痕を隠しながら入浴。この一泊旅行を無事に終えられたことで、回復具合に自信がついたようですね」

 どんながんでもそうだが、治療では手術前だけでなく、手術後のケアも大変だ。それゆえ手術前の今だからこそできる旅行を、海老蔵夫妻には存分に楽しんでもらいたいものである。

(白根麻子)

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