何百時間かかってもボツ原稿は0円!超シビアな新人漫画家の現実

| Suzie(スージー)
何百時間かかってもボツ原稿は0円!超シビアな新人漫画家の現実

みなさんは新人漫画家が読み切り漫画を1本描く場合、どれくらいの日数が必要だと思いますか?

もちろん、作家個人の力量にもよるので、一概にはいえないでしょう。しかし担当編集者がついている場合、自分のペースで描くことは難しくなるので、だいたい半年~1年近くを要することになります。

私こと眞蔵修平は漫画家なので、今回は自分の経験をもとに、40ページの読み切りを1本描く場合の概要をご紹介したいと思います。

なお、ここでの「新人漫画家」とは、連載をとる前の、担当編集者つきの作家のことです。

■読み切り漫画を描くときの流れ

(1)ネームの第1稿を制作する

漫画家はまず、コマ割りやセリフ、構図など大まかな構成を表した「ネーム」と呼ばれるラフを、担当編集者に提出します。

特に第1稿はキャラクターや世界観、ジャンルなど、なにも決まっていない段階から制作するので1~3ヶ月ぐらいはかかるでしょう。私個人の話をすれば、担当編集者に見せる前、自分で推敲している段階で、200~300枚近くのボツを出します。

(2)担当編集者に提出し、ネームの再考に入る

次に、担当編集者にネームを提出します。担当にアポをとり、おもに編集部で打ち合わせをします。私は上京前、関西在住でしたが、地方の場合はファックスやメールでネームを送信し、電話での打ち合わせとなります。

編集部での打ち合わせですと、その場で担当の意見をもらうことができますが、地方の場合は後回しにされることが多く、私は最大で3週間待たされたことがありました。

また、編集者によっては、おもしろくないものには返事をしない場合もあります。そのため、返信が遅い場合は自分の方から返事を催促するという作業が必要になってきます。

このように地方の新人作家は、編集者に振り回されることがよくあります。

また、当たり前のことですが、担当編集者は簡単にOKを出さないので、何度も描きなおすことになります。

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